社会的な死は突然に-5
学校が始まったので、投稿するペースが落ちますが、了承してください。
俺が渚を家に連れて来て、看病してただけであって他意はないとも言い切れないけど、多分ないから。
俺は由依の部屋で頑張って説明した。
結果、半殺し状態に形態変化する事になってしまったわけだが。
「なぁ、折角人が集まってるんだし、何かやろうぜ!」
昴はなかなかにいい事を言うんだよ。
「賛成だ。一応、渚も参加できそうな奴で、5人が同時にできるって条件な。」
「じゃあ、大富豪か人生ゲームだろ。俺的には大富豪。」
「私も昴に賛成~」
「俺はそれでいい。由依は?」
「・・・・・・」
シカトかよ。
めっちゃ怒ってるね。
「じゃあ、凪が持って来るまで俺らは、特別ルールでも考えてるから。
俺が持って来る事が決定事項なんだな、これが。
トランプは俺の部屋に置いてあるから、どのみち俺が取りにいくんだけど。
「ゆっくりとってきてやるから、面白いルール考えとけよ。」
ハードルを上げてから自分の部屋に行った。
「渚、大富豪やる?」
「やる。」
俺が軽く引くくらいの速さで返答を返された。
「おおう!そうか。・・・辛いなら、別に断ってもいいぞ。そん時は、俺もやめて看病にまわるから。」
「大丈夫。だから、大富豪やりたい。」
そんなに大富豪をやりたいのか。
渚の意外な趣味が一つ発覚したな。
相手の事をより知るってのは嬉しいもんだ。
さてと、大富豪はどこだったかな。
もう何年も使ってない様な気がする。
こっちかな?ないな。
じゃあ、こっちか!
あったぜ。こんなに早く見つかってしまうとは。
よし、由依の部屋に戻るか。
「渚行くぞ。」
「うん。」
捜索時間わずか一分のトランプを持って戻ると部屋の中には、いろんな服が床に置いてあった。
どっかの制服だったり、見覚えのある柄の着物だったりが置いてある。
あ~特別ルールが何かわかった気がする。
「おっ!凪来たな。早速これに着替えろ!」
そう言って差し出されたのは・・・・・・学ランとズボン。
ただし、普通の学ランではない。左腕のところに風紀委員の腕章が付いている。
「それが嫌ならこっちな」
次に渡されたのは、女物を思わせる派手な色合いの着物と包帯。
「・・・・・・まずは確認しよう。特別ルールってのは、コスプレをして人生ゲームをやらせるって事なのか?」
「大体はあってるな。それにオマケが付くくらいだ。」
うわ~嫌な予感しかしねぇ~
「ちなみに俺はこれだ!」
新撰組の制服+模造品の刀
ついでだから、言っておくと、昴の髪は金髪っぽい色。
顔は銀◯の沖田◯吾に少し似てる。
「男子は早く出て!今から私たち着替えるから。」
高城までコスプレするんですか!
そんなキャラじゃないと思ってたのに・・・
「はいはい、今出る」
部屋から追い出された俺たちは隣の空き部屋で着替えるのだが・・・俺はどっちに着替えるべきなのだろう。
・・・・・・よし決めた。
ワイシャツの上に学ランを羽織る。流石にトンファーは持たない。
それは恥ずかしすぎる。
「おぉぉ!似合ってるじゃん!」
「褒められても嬉しくないんだが。つうか、高城ってコスプレオッケーなんだな。」
「まぁ、アレだ。卓球部の姫さまみたいな隠れオタクだったんだ。」
「マジで!?隠れオタクか。仲間が増えたみたいで嬉しいな。てか、玲もオタクなのかよ!」
卓球部の姫さまは北条玲のことだ。いつも上から目線だからついたあだ名。
「着替え終了!女子はまだだろうな。」
「あいつらは何のコスプレだ?」
「知ってるけど、教えない。言ったら面白くないだろ。」
フッと笑ってから、昴は言った。
「期待だけしてろよ。特に裕香は絶対可愛いから。」
完全にこいつの個人的な感情が入ってるな。
まぁ、確かに高城は可愛いと思うけど、俺としては渚や由依の方が可愛いと思う。
「わかったよ。」
俺たちは廊下に出て、女子の着替えが終わるのを待った。
少しして、終わったよ~という声が聞こえたので、中に入った。
感想、こんな展開を出して欲しいみたいなの意見もください。