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いぬは? ねこは? 私はしんゆうは。

作者: 閃光HANABI
掲載日:2026/08/02

 他愛ない会話の中で、よく犬派か猫派かって話題にならない?


 夏と冬どちらが好き? 

 無人島にひとつだけ、もって行くなら?

 よく、こんな話題になる。


 口下手で、愛想がなくて、人間が苦手な私はそんな話題を振られがち。

 話しかけられても「はい」とか「そうですね」とか……。言葉のキャッチボールにならずに、私は受け取るまま捕手になる。


 時には受け取ることさえ出来ず、後ろに逸らしてしまうことも。変化球を投げられようものなら、頭ん中はスパーク状態で脳神経、焼き切れちまう。


 話が広がらないから、ふんわりボールを投げてくれるけども、犬も猫も好きな私は「両方好きです……」相手の方は「どちらかと言えば?」と苦笑い。


 昔は犬派だったけど、今は猫も好き。長くなるから書かないけど。



 ワンコを飼ってた。雑種の元気なやつ。

 ちょうど私が、人を苦手に思うようになった時分の頃。中学生の時。


 雷が苦手で、ふすまをボロボロにしやがった。

 枕もとに、お小水を撒き散らしやがった。

 歯磨きを嫌がってベッドの下に隠れては、埃まみれになりやがった。

 美食家で、ドライフードには見向きもしない。

 帰宅すると、尻尾を振って飛び付いてきた。

 決して、良い匂いではなく獣臭がする時もあった。

 夜中に散歩に行くのが、好きだった。

 もちろん、会話は出来なかったけどリズミカルに歩く時間に救われた。


 道のほとんどが、アスファルト。

 土の地面は、公園くらいで。

 勝手な人間の思い込みで、土の大地が恋しかろうと、夜の不気味な公園を何度もぐるぐる。


 思い出したくもない時代の記憶の中にあって、唯一無二の暖かい記憶。


 だから、私は親友派。

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