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「老化/若返りの一撃しか持ってないけど、モンスター限定で仲間がどんどん増えます」  作者: nekorovin2501


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【第8話 魔王軍の先遣隊と赤ちゃん軍団の初実戦】

王都の屋敷で穏やかな朝を迎えたはずだった。

突然、空が暗くなった。

庭の上に黒い影が広がり、

不気味な咆哮が響き渡る。

「グオオオオ……人間ども、魔王の名の下に滅びよ!!」

魔王軍の先遣隊──

黒い翼を持つ中級デーモン三体と、

それを率いる大型の魔獣『シャドウウルフ』が、屋敷の庭に降り立った。

シャドウウルフは体長10メートルはあり、

年齢は少なくとも1500歳。

魔王軍の尖兵として、王都近郊を荒らしまわっていたらしい。

王宮騎士たちが慌てて駆けつけるが、

デーモンの闇の魔法で次々と吹き飛ばされる。

リリアが俺の袖を強く握った。

「ユウキさん……これはまずい! 王宮に援軍を!」

「待て。俺たちで何とかする」

赤ちゃん軍団が一斉に俺の前に並んだ。

モミジが小さな枝を広げて「きゅう……!」

ルビーが小さな炎をぷすぷす吐いて「きゅるる!」

タコ丸が触手を伸ばして「ぷにゅぷにゅ!」

ピヨがふわふわ浮かんで「ぴよぴよ!」

ソラが小さな翼をパタパタさせて「くぅん!」

みんな、戦う気満々だ。

俺は深呼吸して、右手を翳した。

「今日の一発……若返りの一撃──マイナス千五百歳!」

青白い光がシャドウウルフを直撃。

巨体がみるみる縮み、

黒い毛が柔らかくなり、

牙が小さくなり、

最終的に……子犬サイズの黒い子狼になった。

「くぅん……?」

子狼(元シャドウウルフ)がキョトンとして、

俺の足元にちょこんと座った。

三体のデーモンが慌てて叫ぶ。

「何だ!? 隊長が……赤ちゃんに!?」

「撤退だ! こんな化け物がいる!」

デーモンたちが逃げようとした瞬間、

赤ちゃん軍団が一斉に動き出した。

レベル4で解放された「潜在能力引き継ぎ」が発動。

モミジが枝を伸ばしてデーモンの足を絡め取り、

ルビーが小さな火の玉を連発(威力は弱いが連続で当たる)、

タコ丸が触手でデーモンをぐるぐる巻きに、

ピヨが小さな炎の渦を巻き起こし、

ソラが風を操ってデーモンを浮かせて転ばせる。

赤ちゃんなのに、連携が完璧。

デーモンたちはあっという間に転がされ、

騎士たちに捕縛された。

子狼が俺の足にすり寄ってきて、

尻尾を振る。

「くぅん♪ くぅん♪」

俺はしゃがんで頭を撫でた。

「名前は……『クロ』でいいか?」

「くぅん!」

クロが嬉しそうに飛びついてきた。

王宮騎士たちが呆然と見守る中、

王女様が庭に駆けつけてきて、

子狼を見て目を輝かせた。

「また増えた!! 今度は子狼さん!? 可愛すぎる……!!」

リリアが俺に微笑む。

「ユウキさん……赤ちゃん軍団、今日初めて本格的に戦いましたね」

「しかも勝った」

庭に六匹の赤ちゃんモンスターが集まって、

俺を中心に輪になってじゃれ合う。

モミジ、ルビー、タコ丸、ピヨ、ソラ、そして新入りクロ。

俺はみんなを見ながら呟いた。

「これで六人目。

 魔王軍のモンスターも、救えるやつがいっぱいいるはずだ」

クロが「くぅん!」と力強く鳴いた。

その声に、遠くの空から新たな黒い影が近づいてくるのが見えた。

──まだ、終わらない。

第8話 終わり。

(次回、魔王軍本隊の影──

 赤ちゃん軍団 vs 大規模侵攻の始まり!?)

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