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「老化/若返りの一撃しか持ってないけど、モンスター限定で仲間がどんどん増えます」  作者: nekorovin2501


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【第7話 庭に落ちてきた巨大な卵】

王都の新居に引っ越してきて三日目。

朝起きたら、庭が大騒ぎになっていた。

「ユウキさん! 大変です!!」

リリアが部屋に飛び込んできた。

顔が真っ赤で、息が上がってる。

「庭に……庭に巨大な卵が落ちてるんです!!」

俺は慌てて飛び起きて、赤ちゃん軍団を連れて庭へ駆け出した。

そこにあったのは、

本当に巨大な卵だった。

高さは俺の腰くらい。

表面は青みがかった銀色の鱗模様で、ほのかに光を放っている。

周囲の草が少し焦げてる──熱を帯びてる証拠だ。

モミジが「きゅう……?」と不安げに近づき、

ルビーが「きゅるる!」と威嚇するように小さな火を吐き、

タコ丸が触手を伸ばして卵をツンツン突っつき、

ピヨが「ぴよぴよ!」と頭上で飛び回る。

リリアが王宮からの報告書を読んでくれた。

「昨夜、王都上空を巨大な影が通過したって報告が複数。

 その後、この庭に何か落ちてきた音がしたらしいです。

 ……おそらく、天空を支配する伝説の竜『スカイドラゴン・レヴィア』です」

スカイドラゴン?

聞いたことある。

雲を操り、雷を落とし、数千年単位で生きる最上位の竜種。

魔王軍にも利用されてない、完全な野生の古竜。

「年齢は……推定8000歳以上。

 最近、魔王軍の影響で凶暴化してたらしいです」

俺は卵を見上げた。

「……落ちてきたってことは、疲れ果てたのか?」

「もしかして……もう生きるのに疲れて、自分から落ちてきたのかもしれません」

リリアの言葉に、俺は決めた。

「よし、今日の一発はこれだ」

俺は卵に手を翳した。

「若返りの一撃──マイナス八千年!!」

青白い光が卵全体を包む。

卵の表面が輝き、

少しずつ、少しずつ、

小さくなっていく。

最終的に……

俺の手のひらに乗るサイズの、

小さな銀色の卵になった。

「カチ……カチ……」

小さな音がして、

殻にヒビが入った。

パカッ。

中から出てきたのは、

手のひらサイズの赤ちゃんスカイドラゴン。

銀色の鱗に、青い瞳。

小さな翼をパタパタさせて、

俺の指にしがみついてきた。

「くぅ……くぅん♪」

めちゃくちゃ可愛い。

リリアが涙目になってる。

「ユウキさん……また増えました……」

「名前は……『ソラ』でいいか?」

「くぅん!」

ソラが喜んで、俺の頰をペロッと舐めた。

その瞬間、頭の中にメッセージ。

【スキルレベルアップ:レベル4】

【新機能解放:若返り対象の“記憶”を一部保持可能】

【赤ちゃん状態でも、元いた頃の記憶を少しだけ思い出せます】

ソラが俺の顔を見て、

急に瞳を潤ませた。

「くぅ……くぅん……」

まるで「ありがとう」って言ってるみたいだった。

庭に集まった王宮の関係者たちが、遠巻きに見守ってる。

王女様が駆けつけてきて、ソラを見て大興奮。

「可愛い!! 空の竜がこんなに小さくなって……!!」

俺はソラを抱きながら、みんなを見回した。

モミジ、ルビー、タコ丸、ピヨ、そして新メンバーのソラ。

五匹の赤ちゃんモンスターが、俺の周りで楽しそうにじゃれ合ってる。

リリアが微笑む。

「赤ちゃんパーティ、ますます賑やかになりましたね」

俺は空を見上げた。

遠くに、黒い雲が広がってる。

魔王軍の気配だ。

「これで五人目か。

 まだまだ、救えるやつがいるはずだ」

ソラが「くぅん!」と力強く鳴いた。

小さな翼で、ほんの少しだけ風を起こして。

俺は笑った。

「よし、次は誰を赤ちゃんにしようか」

第7話 終わり。

(次回、魔王軍の先遣隊襲来──

 赤ちゃん軍団、初の実戦デビュー!?)

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