【第6話 王都召喚と赤ちゃん軍団の初お披露目】
ギルドに王都からの豪華な馬車が停まった日、
俺たちは完全にパニックになった。
「ユウキ様、王命によりただちに王都へご召喚です!」
王宮騎士が真顔で言う。
後ろには金ピカの馬車が三台。
リリアが小声で囁く。
「ユウキさん……王都ですよ。王都。
王様に赤ちゃんモンスター見せたら、どうなるか……」
俺も想像して青ざめた。
でも断れない。
赤ちゃん軍団は大はしゃぎ。
モミジが馬車の車輪に登ろうとして、
ルビーが空を飛び回って、
タコ丸が騎士の兜に吸盤でくっついて、
ピヨが「ぴよぴよ♪」って頭に乗ってる。
騎士さんたち、完全に困惑。
「……こ、これが噂の赤ちゃん軍団……?」
「不死鳥が……ひよこだ……」
結局、馬車に乗り込んで王都へ出発。
道中、赤ちゃんたちは窓から外を見て大興奮。
ルビーが火をぷすぷす吐いて(弱いけど)、
ピヨが小さな炎をまとって「ぴよ♪」。
王都に到着すると、城門から大広間まで人だかり。
貴族、騎士、魔術師、冒険者、みんな野次馬。
王宮の大広間。
玉座に座る王様(50代くらい? 威厳あり)と、
隣に立つ王女様(めっちゃ美少女)が俺たちを待っていた。
王様が厳かに口を開く。
「ユウキよ。不死鳥を赤ちゃんにしたと聞くが本当か?」
「本当です」
俺がピヨを差し出すと、
大広間がどよめいた。
「ぴよ……?」
ピヨが王様に向かって可愛く首を傾げる。
王様の目が、完全に緩んだ。
「……くっ、可愛い……いや、そうではない!」
王女様が立ち上がって、目をキラキラさせて近づいてきた。
「これが……元不死鳥!? 触ってもいいですか!?」
「どうぞ」
王女様がピヨを抱き上げて、頰ずり。
「ふわふわ……温かい……最高……」
周りの貴族たちも我慢できず、
モミジ、ルビー、タコ丸を順番に撫で始める。
大広間が完全に癒し空間に。
リリアが俺の袖を引っ張る。
「ユウキさん……王族まで堕ちました……」
王様が咳払いして、なんとか威厳を取り戻す。
「こほん! さて、ユウキよ。
お前の力は王国にとって宝だ。
魔王軍の脅威が迫っている今、伝説級モンスターを味方にできる力は無敵に近い」
俺は少し考えて答えた。
「協力します。でも、条件があります」
「言ってみよ」
「赤ちゃんたちは戦力じゃなく、仲間です。
無理に戦わせたり、実験したりしないでください」
王様が笑った。
「約束しよう。お前たちを『王立赤ちゃんモンスター保護隊』に任命する。
専用の屋敷と保育施設も用意する」
王女様が手を挙げた。
「私も毎日遊びに行っていいですか!?」
「……構わん」
完全に私情だろ、これ。
その夜、王都の屋敷に案内された。
広大な庭付きで、赤ちゃん軍団が走り回れる最高の環境。
就寝前、俺はみんなを集めて話した。
「ここから本番だぞ。
魔王軍に脅かされてるモンスターもたくさんいるはずだ。
俺たちで、救えるだけ救おう」
モミジが「きゅう!」
ルビーが「きゅるる!」
タコ丸が「ぷにゅ!」
ピヨが「ぴよ♪」
全員が元気よく返事した。
窓の外、王都の夜空に星が輝いている。
遠くで、何か巨大な気配を感じた気がした。
──きっと、次に救うべき大物だ。
俺は微笑んだ。
「明日から、また一人増えるかな」
第6話 終わり。
(次回、王立保護隊結成! そして庭に現れた巨大な影──新メンバー候補登場!?)




