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「老化/若返りの一撃しか持ってないけど、モンスター限定で仲間がどんどん増えます」  作者: nekorovin2501


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【第5話 不死鳥をひよこにした日】

ギルドに戻って数日後、俺たちのパーティは完全に街の名物になっていた。

朝起きて宿の食堂に行くと、

モミジが足元で「きゅう♪」、

ルビーが肩で「きゅるる♪」、

タコ丸が腕にぴたっとくっついて「ぷにゅ♪」。

リリアが苦笑いしながら朝食を運んでくる。

「ユウキさん、もう四人でテーブル占領してますよ……」

「増える一方だしな」

ギルドマスターがドカドカ入ってきて、掲示板に新しい紙を貼った。

【特級Sランク依頼:炎の谷の不死鳥討伐】

【報酬:金貨1000枚+王都からの特別感謝状】

【詳細:不死鳥フェニックスが転生を繰り返し、数万年の歳月を生きている。

  暴走状態で谷全体が炎上中。早急な対処を求む】

周囲の冒険者たちがざわつく。

「不死鳥か……転生するから倒せねえんだよな」

「数万年生きてるって、マジで神話級だぜ」

「誰が行くんだよ、あんなの」

俺はリリアと目が合った。

「……行くしかないだろ」

「ユウキさん、無茶ですよ! 不死鳥は転生するたびに若返るんです。

  スキルでさらに若返らせたら、どうなるか……」

どうなるか、ちょっと興味ある。

即座に受注して、炎の谷へ向かった。

谷に近づくだけで熱風が吹き荒れる。

空を覆う巨大な炎の鳥──不死鳥が、絶え間なく咆哮を上げている。

「フィーーーーーー!!!」

炎が渦を巻き、地面が溶け始めている。

推定年齢:少なくとも2万年。転生回数不明。

赤ちゃん軍団は熱が苦手らしく、俺のマントの中に隠れた。

リリアが盾を構える。

「ユウキさん、危なかったらすぐに逃げましょう!」

「わかってる」

不死鳥が急降下してくる。

炎の翼が俺たちを飲み込もうとした瞬間、

俺は右手を翳した。

「今日の一発。若返りの一撃──マイナス二万年!!」

青白い光が炎を貫き、不死鳥の巨体を包んだ。

次の瞬間、

不死鳥の姿がみるみる縮み、

羽が柔らかくなり、

炎が消え、

最終的に……手のひらサイズの、ふわふわのひよこになった。

「ぴよ……?」

ひよこ(元不死鳥)が地面にポテッと落ちて、

キョトンとした顔で俺を見上げた。

周囲の炎が一斉に消えていく。

谷全体が静かになった。

リリアが呆然と呟く。

「……転生する前に、完全に赤ちゃんに戻っちゃった」

俺はひよこを抱き上げた。

温かくて、軽い。

「名前は……『ピヨ』でいいか?」

「ぴよ♪」

ピヨが嬉しそうに鳴いた。

その直後、頭の中にメッセージ。

【スキルレベルアップ:レベル3】

【新機能解放:若返り対象の“潜在能力”を一部引き継ぎ可能】

【赤ちゃん状態でも、ピンチ時に一部の力を発動できるようになります】

おお、これはデカい。

帰り道、ピヨは俺の頭に乗って満足げに寝てる。

モミジ、ルビー、タコ丸が周りでじゃれ合ってる。

リリアが笑いながら言う。

「もう完全に保育園ですね」

「赤ちゃんパーティ、正式に四人目だ」

ギルドに戻ると、また大騒ぎだった。

「不死鳥がひよこだ!!」

「マジで神だろ、ユウキ!!」

「次はどんな伝説モンスターを赤ちゃんにするんだ!?」

ギルドマスターが頭を抱えながらも、笑顔で報酬を渡してきた。

「……お前、本当に世界を変えるかもしれんな」

俺は赤ちゃん軍団を見回した。

モミジ、ルビー、タコ丸、ピヨ。

みんな俺の周りで楽しそうに遊んでいる。

「まあ、変えるとしたら……可愛さで、だな」

赤ちゃんたちが一斉に「きゅう!」「きゅる!」「ぷにゅ!」「ぴよ♪」と鳴いた。

第5話 終わり。

(次回、王都から召喚状が届く──赤ちゃん軍団、ついに全国区へ!)

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