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「老化/若返りの一撃しか持ってないけど、モンスター限定で仲間がどんどん増えます」  作者: nekorovin2501


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【第3話 緊急会議と赤ちゃんドラゴンの予感】

控室で待機すること数時間。

俺は幼いトレント(名前、まだ決めてない)と一緒に、壁にもたれてぼんやりしていた。

「きゅう……?」

トレントが心配そうに俺の袖を引っ張る。

「大丈夫だよ。お前は悪くないからな」

俺が頭(葉っぱ部分)を撫でると、嬉しそうに「きゅい♪」って鳴いた。

ドアが開いて、リリアが入ってきた。

表情が明るい。

「ユウキさん! 決まりました!」

「どうなった?」

「スキルは公認! ただし、ギルドの監督下で使用すること。

 そして……『赤ちゃんモンスター保護制度』が新設されます!」

俺、ポカンとした。

「赤ちゃん……保護制度?」

「はい! ユウキさんが若返らせたモンスターは、すべてギルドが保護・管理するんです。

 危険がないか観察しつつ、場合によっては冒険者のパートナーとして貸与も可能。

 もちろん、ユウキさんは優先権持ちです!」

リリアが目を輝かせて続ける。

「これで、ユウキさんのスキルは『慈悲の力』として認定されました!

 長生きしすぎたモンスターを優しく若返らせる……なんて、素敵じゃないですか?」

確かに。

「ジジイ殺し」じゃなくて「慈悲の救済者」みたいなイメージなら、恐れられる心配はないな。

ギルドマスターが後ろから入ってきて、咳払いした。

「……まあ、俺も最初は反対だったがな。

 だが、あの可愛さを見たら……くっ、仕方ねえ。保護するしかねえだろ」

完全に私情だろ、おっさん。

「それと、報酬だ。

 古のトレントを若返らせた功績で、金貨100枚とランクアップ。

 お前は今日からEランクだ」

「おお、ありがとうございます!」

ギルドマスターがトレントを見て、頰を緩める。

「……名前、決めたか?」

「いや、まだ」

「なら、俺が付けてやる。『モミジ』だ。葉っぱが紅葉みたいだからな」

「きゅう!」

トレント──モミジが喜んで飛び跳ねた。

いい名前だ。

それから、ギルドの外へ出ると、

野次馬たちが拍手で迎えてくれた。

「ユウキさん、すごい!」

「赤ちゃんトレント、超可愛い!」

「次はどんなモンスター若返らせるの!?」

完全に英雄扱い。

さっきまでの騒ぎが嘘みたいだ。

リリアが俺の隣で囁く。

「これで一安心ですね。

 でも、スキルは一日一回だけだから、無茶はしないでくださいよ?」

「わかってるよ」

その時、ギルドの掲示板に新しい依頼が貼られた。

【緊急Sランク依頼:山岳地帯の暴れ竜退治】

【報酬:金貨500枚】

【詳細:古竜が村を脅かしている。長年生きすぎて凶暴化。討伐至急】

俺とリリア、顔を見合わせる。

「……これ、ぴったりじゃね?」

「ユウキさん……まさか」

俺はニヤリと笑った。

「行ってみようぜ。モミジも、一緒に」

「きゅい♪」

山岳地帯への道中、俺たちは馬車で移動した。

モミジは俺の膝で寝てる。平和だ。

到着すると、村人たちが怯えた顔で出迎えた。

「冒険者さん! あの竜、5000歳は超えてるんです!

 もう誰も近づけない……」

5000歳か。

山頂に近づくと、

空を覆う巨大な影。

赤い鱗の古代竜が、咆哮を上げて飛んでくる。

「グオオオオオオオ!!!」

村人たちが逃げ惑う中、

俺は深呼吸して、右手を翳した。

「よし、今日の一発だ。

 若返りの一撃──マイナス4500年!」

青白い光が竜を包む。

竜の巨体が、みるみる縮み始め、

鱗が鮮やかになり、

翼が小さくなり、

最終的に……手のひらサイズの赤ちゃんドラゴンになった。

「きゅるる……?」

赤ちゃんドラゴンが地面にポテッと落ちて、

俺の足元までトテトテ歩いてきて、

尻尾を振った。

村人たち、絶句。

「……え?」

「竜が……赤ちゃんに?」

「ユウキさん、何者!?」

俺は赤ちゃんドラゴンを抱き上げた。

ふわふわで、温かい。

「これで、脅威はなくなったよ」

モミジが「きゅう!」って挨拶して、

二匹がじゃれ合い始めた。

リリアが呆然と呟く。

「……また仲間が増えた」

俺は笑った。

「これから、どんどん増えるかもな」

第3話 終わり。

(次回、赤ちゃん軍団結成の始まり!?)

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