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「老化/若返りの一撃しか持ってないけど、モンスター限定で仲間がどんどん増えます」  作者: nekorovin2501


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【第2話 ギルドに赤ちゃんトレントを連れて帰ったら大炎上した】

俺は小さなトレントを抱っこしながら、街の門をくぐった。

「きゅう……きゅう♪」

幼いトレントは俺の胸にぴったりくっついて、葉っぱの髪を揺らしている。

めちゃくちゃ可愛い。癒ししかない。

門番のおっさんたちが俺を見て固まった。

「……おい、あれ古のトレントの領域から出てきた奴じゃねえか」

「しかも……トレント抱いてる?」

「赤ちゃん……?」

完全にバレてる。

ギルドに着いた瞬間、入り口が静まり返った。

冒険者たちが一斉に俺を見る。

「あいつ……Fランクのユウキだよな」

「手に持ってるの……まさかトレント?」

「いや、でもあれ、幼木のトレントだろ……? どう考えてもおかしい」

俺はカウンターに直行した。

リリアが俺を見て、

「ゆ、ユウキさん……その子連れて来ちゃったんですか……?」

「うん。』

「…連れて来ちゃダメですよ!?どうするんですか?』

周囲がざわつく。

「Sランクトレントを倒したのか?』

「しかも赤ちゃんサイズ?」

「どういうことだよ!?」

俺は平静を装って言った。

「俺のスキルで若返らせた」

会場が凍りついた。

3秒後、

「「「「えええええええええええええええ!!!?」」」」

大爆発。

「若返らせたって……マイナス三千年とか!?」

「そんなバカな!」

「証拠見せろ!」

「ギルドマスター呼べ!!」

騒ぎが収まらないうちに、奥からドカドカと足音。

ギルドマスター(筋肉ムキムキのドワーフおじさん)が現れた。

「……お前がユウキか。トレントを若返らせたのは本当か?」

「本当です」

俺はトレントをそっと床に下ろした。

幼いトレントはトテトテとギルドマスターの足元まで歩いて行き、

「きゅー!」

と小さな腕を伸ばして抱きついた。

ギルドマスターの顔が、みるみる赤くなった。

「……くっ、可愛い……いや、そうじゃない!」

トレントはSランク指定だぞ!?」

「でも今は427歳の子どもです」

「427歳でもトレントはトレントだ! 危険……くそ、可愛い……」

完全に葛藤してる。

リリアが慌てて仲裁に入る。

「で、でも! ユウキさんのスキルはモンスター限定で、人間には一切影響ありません! 危険性はゼロです!」

「しかし……こんな力があれば、モンスターを全部赤ちゃんにできるってことじゃねえか!」

「理論上は……はい」

再び大騒ぎ。

最終的に、ギルドマスターが頭を抱えて決断した。

「……とりあえず、緊急会議だ。ユウキ、お前とそのトレントは控室で待機しろ」

「はい」

控室に連れていかれると、幼いトレントが俺の膝に乗ってきて、

「きゅう♪」って甘えてきた。

俺はもう完全にデレていた。

(これ……最強の癒しじゃん……)

すると、ドアがノックされて、リリアが入ってきた。

「ユウキさん……大変なことになってます」

「やっぱりな…』

「上層部が三派に分かれてるんです」

「三派?」

リリアが指を折りながら説明した。

1. 「危険すぎるから即拘束・スキル封印派」

2. 「こんな便利な能力、国が独占すべき派」

3. 「……モンスターが可愛すぎるから保護して育てたい派」

……3番目、完全に私情じゃねえか。

俺はため息をついた。

「で、結論は?」

「まだ決まってません。でも……」

リリアが小声で続けた。

「私、3番目に入れました」

俺と目が合って、二人して吹き出した。

その時、控室の窓から外が見えた。

ギルドの前に、すでに野次馬と記者(?)みたいな人たちが群がってる。

『……噂広まるの早いな〜』

俺は幼いトレントを抱きしめながら呟いた。

「これから、めっちゃ面倒くさくなりそうだな」

トレントが「きゅい♪」って嬉しそうに頷いた。

第2話 終わり。

(次回、ギルド緊急会議の結果と、

 「赤ちゃんトレント保護運動」の爆誕)

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