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「老化/若返りの一撃しか持ってないけど、モンスター限定で仲間がどんどん増えます」  作者: nekorovin2501


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【第15話 天空の巨鳥と、空の新仲間】

東方の深海を後にして、さらに数週間後。

俺たちの馬車は西方の険しい山脈に到着した。

ここは雲海に覆われた高峰の連なり。

天空の巨鳥──推定年齢4万年を超える、空を統べる伝説の存在。

その巣は、山頂の絶壁にあるという。

登山用の魔法ロープと翼のブーツを借り、俺たちは登攀を開始した。

風が強く吹き荒れ、雲が視界を遮る。

赤ちゃん軍団はみんな協力して進む。

クロノが闇の足場を作り、

ソラが風を操ってみんなを浮かせ、

ヒョウが氷の橋を架け、

サラが砂の粒子で足場を固め、

カイが泡のバリアで風を防ぎ、

ピヨが炎で道を照らし、

タコ丸が触手でみんなを繋ぎ、

ルビーが小さな火で暖を取らせ、

クロが敏捷に先導し、

シャドウが影で隠れ場所を、

モミジが枝を伸ばして支えとして。

「ユウキ……あの上だ」

クロノが指差した先。

絶壁の頂に、巨大な巣が広がっている。

その中に、金色の羽に覆われた巨鳥が翼を畳んで横たわっている。

【天空の巨鳥 年齢:推定4万2千年】

巨鳥の目がゆっくり開き、風のような声が響いた。

「地上の者ども……何用か。

この身は、もう空を飛ぶ力もない。

ただ、風に還るのを待つのみだ。

去れ……」

声は高く、寂しげだ。

長すぎる生に、空の自由さえ失ったようだ。

俺は絶壁の縁に立ち、右手を翳した。

スキルレベル8の新機能──範囲操作を使って、周囲の小さな鳥の群れも一緒に若返らせてみようかと思ったが、

まずは主役から。

「救いに来た。

若返りの一撃──マイナス四万二年!!」

青白い光が山頂を照らし、風が渦を巻く。

巨鳥の羽が輝きを取り戻し、

体が急速に縮小し、

最終的に……

手のひらサイズの、金色の小さな雛鳥になった。

「ぴぃ……?」

小さな巨鳥がキョトンとして、俺の手に飛び乗ってきた。

羽はふわふわで、触ると柔らかい。

みんなが一斉に飛んできて(浮かんで)集まる。

モミジが枝で優しく包み、

ルビーが小さな炎で暖を、

タコ丸が触手で抱き上げ、

ピヨが炎の輪で一緒に飛ぶマネをし、

ソラが風で浮かせて遊ばせ、

クロが尻尾を振ってじゃれ、

シャドウが闇で影を作って休憩所を、

ヒョウが氷の息で涼しくし、

サラが砂の粒子で遊び場を、

カイが泡で浮遊のゲームを、

クロノがそっと手を差し伸べて「ようこそ」と伝える。

小さな巨鳥が、ゆっくりとみんなに溶け込んでいく。

「ぴぃ……ありがとう……」

俺は小さな巨鳥を抱き上げて言った。

「名前は『テン』でいいか?

天空のテン……ぴったりだろ」

「ぴぃ♪」

テンが嬉しそうに羽をパタパタさせた。

その瞬間、頭の中にメッセージ。

【スキルレベルアップ:レベル9】

【新機能解放:永続効果付与(若返り対象に、任意の年齢で固定可能)】

これで、仲間たちを好きな年齢でキープできる。

赤ちゃんのままでいたいやつは、そのまま可愛く保てるようになった。

リリアが息を切らしながら笑った。

「これで十二人目……赤ちゃん軍団、ついに一ダースですね」

俺はみんなを見回した。

モミジ、ルビー、タコ丸、ピヨ、ソラ、クロ、シャドウ、ヒョウ、クロノ、サラ、カイ、そして新入りテン。

十二匹の小さな仲間たちが、山頂で輪になってじゃれ合ってる。

クロノが静かに言った。

「これで世界の四方位の古き者たちはすべて救った。

次は……どこへ行く?」

俺は地図を思い浮かべた。

まだ、秘境や忘れられた土地に、隠れた存在がいるはずだ。

「そうだな。

中央大陸の禁断の森とか、

あるいは……異界の門の向こう側か。

救えるやつが、きっとまだいる」

山頂の風が優しく吹く中、

俺たちは下山した。

テンが俺の肩に乗って、羽を広げてみんなを少しだけ浮上させてくれる。

ソラと相まって、空の移動が楽しくなる。

旅は続く。

赤ちゃん軍団の冒険は、ますます広がっていく。

だが、雲の向こうに、

新たな光がちらりと見えた気がした。

──それは、さらなる古き者たちの気配か、それとも……新しい始まりか。

俺はみんなに微笑んだ。

「よし、次は禁断の森だ。

みんな、準備はいいか?」

十二匹が一斉に鳴いた。

「きゅう!」「きゅる!」「ぷにゅ!」「ぴよ!」「くぅん!」「くぅん!」「くぅん!」「きゅう♪」「くぅん!」「すう♪」「ぶく♪」「ぴぃ♪」

十二つの声が、山脈に温かな響きを広げた。

第15話 終わり。

(次回、禁断の森の謎──

 赤ちゃん軍団、未知の存在と出会う!?)

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