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第九十九話 三日目/メアリーが楽しみにしている結婚式



「なんとあの娘、ウェーンの領主か……、ならば納得じゃ」


牧師は、エリスの正体を見破る。

 そして!


「あのバカ領主は全てをヌードルで解決することで有名だからな!」


 エリス自身、『困った時はヌードルで解決!』 と豪語していた。


  だけど、酒で丸く納めるなんていってもそれは万能ではない。


ーー!!ーー


「神とメアリーへの冒涜、身をもって知るがいい! まずは貴様からだ!」と、関節を締め上げてくる。


「ぅぅぅぅぅ!」


見事に関節を決められ身動きができない。


「イタィイタィイタィ!」


 呻き声をあげるだけしかできない!


「エリスの連れよ!メアリーの裁きを受けるがよい!」

 


ーー!!ーー


 そういって、取り出した怪しげな木箱をボクの右手に嵌める。


 

 ヒンヤリとザラザラとした木材の感触に、「やめろ!」 大声で叫んだ。


 ーー!!ーー


 もう一度!

「やめろ! やめてくれぇっ!」


ボクは叫んだ。


 だけど声がなにかに吸い込

まれるように声が響いてない感触。


「無駄じゃよ! ここは聖域化している! 声も届かないし時間の流れが違う空間じゃ!」


 ーー!!ーー


「ヒギィ! やめろ! やめてぇぇぇ」 


 牧師の拘束からもがき助けを乞う。


「助けて……、助けて! たすけてぇぇ!」


しかし、そこから解放されるはずもなく、ボクはもがき続ける。


 この狭い空間を聖域化してまでこの牧師は結婚式の奪還? 奪還じゃなくて復讐……。


 復讐でもないな。亡霊団の真似事だよね? もしかしたら亡霊団の本家なのかもしれない。


 



 「ふはははは! 小娘の指なぞ、赤子の指をへし折るようなもんじゃわい!」



 牧師は木箱に必要なパーツを着けてボクを小娘と罵る。


  ボクの声を聞いて男だと思わないことに疑問を覚える。



「後はこれをガチャンコするだけじゃ! 泣いて喚いて神と、メアリーに詫びるのじゃ」

 

 カタカタカタと箱の中、ボクの指先が機械的に反対方向に反らされようとしている。


 「ヒイィィ! ヤメテ! 嫌だ! 助けてぇっ!」

  

 声が届かないとわかっていてもボクは助けを求めるように叫ぶ!

 

 ーーガッチャンッ!ーー

 

牧師が、興奮しながら、「無駄じゃよ……!」、と同時。


 機械が一瞬でボクの指をへし折ろうとした……。 

 

  バキンッと鈍い音と共にボクの指に激痛が……。


 走らない……。


  


 カタカタ、カタッ!!、と、なにかが外れて壊れるるような音。


 そしてカラン! コロンッ!カタカタカタ……と背後で何かが落下。


 いくつかの塊がボクの背中にボトッボトッと落下してそのまま転がるようにコツンと落下。


「このポンコツがァッ!」


 どうやら機械トラブルで、ボクの指折りに失敗した牧師。


  それと同時、拘束されていた掌がスルリと抜ける。




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