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第九十六話☆ 3日目朝/マリオンとテリーの華麗な変身!


 

 

 ベルチェとエリスが新郎新婦をボクの前に連れて来る。


 「マリオンです。 よろしくお願いいたします」、と丁寧に腰をおり、見た目小学生に近い子供らしい顔立ちのマリオン。


 「フンッ!」と……、意地を張ってるのか結婚式にまったをかけた事を根にもっているテリー。


 プイッと、ボクだけじゃなく、特にエリスに対してはあからさまな態度を向けている。


鼻水を垂らしてそうな野球少年の顔立ち。


 「ウム、これじゃ思い出に残る結婚式とはいかないな……」


 エリスは腰に手を当てて顎を擦る。


 外の騒動を丸く収めたといってもゴール直前の二人にまったをかけたのだから当たり前。


 エリスは胸をポンポンと叩き、何着かの衣装をその場に出す。


 見覚えがあるその衣装はここへ来る時にたちよった怪しいお店で買ったドレスに男性用のスーツ。


 かわいらしいマリオンの目がぱぁっと華やいだのをぼくは見逃さなかった。


  これならもしかしたら……。


 エリスとベルチェがマリオンを着せ替え人形のようにあれやこれやと着せ替える。


 さすがにこんな子供にチェリーキラーはないとおもうけど、いくつか試した結果。


 「やだぁ~コレェ~恥ずかしぃー」とマリオン。


 胸元を強調した大人っぽいセクシーなドレスを着せてお化粧をポンポンポンと施す。


 しかも、寄せてあげるパッド入り。


「おっおっおっおっ……」 と少し前屈みになりながらテリーの目の色も変わる。


 続いてテリーの方だ。


 ただの単色のスーツでは色気がないと、二人はテリーをも着せ替え人形のようにあれやこれやと試す。


 幼さが残る危険な香りの雰囲気……。


  プイッとしていたテリーも白一色のスーツ、一言でいえば静かなる○ン!


「まじかよ……!」


  と、自分の可能性になにかを感じたかのようだ。

  

 そして、決め手の白い帽子をかぶせたら、三代目!

 

 「オレに触るとヤケドするぜ!」

  と、思わず言いました。

 

 鏡はないのでピアノの天板に二人を並ばせてみる。

 

 

 顔を真っ赤にしながら両手で顔を覆い、「キャー!キャー!キャー!」と、パタパタと1回転するマリオン。


 テリーは人差し指をのばし拳銃の形を作ると、「バキューン!」 とか言ってキメテいる。


 「マリオ~ン! 駄目だ! 嫁にだしたくない!」、と……マリオンのお父さん。


「馬子にも衣装とかいったか? おいおい、こりゃチートだぜ!」、テリーのお父さんがベタ褒め!


 この状況で「結婚はなかったことにできないか!?」、とその場で土下座するマリオンのお父さんと……。


「そりゃ無理な話ですぜ、お父さん、指でも詰めるか?」

 

 と、親同士の三文芝居ならぬ茶番劇。



 「結婚式、よろしくお願いいたします!」


 と、四人が頭を下げる。


 

 

 


 

  

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