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第九十五話 三日目昼/わたしの妹と説明されました!



 ショートバージョンで演奏するつもりが思わず熱が入ってしまったトッカータ。


  スーッと正面入り口から細い光りがさしこみ、それが大きく広がる。


 エリスとおじさん、新郎新婦が横一列で並んで入場。


 外の騒ぎはどうなったのか?


 一列目が最前列の席にそのまま腰かける。



 それに続き、各々の参列者がぞろぞろと入場。 最後尾にカミラとベルチェとほーちゃん。

 

 全員が席についてしばらく……。


 ボクの背後から、ザズッザズッザズッと履き物が地面を擦る音と共に、「全く! 転移者と言う者は……!」、嗄れた声。


 苛立ちを隠せない声色にゾっと背中が粟立つ!


、「それなら最初からいえばいいのに! 最初からやり直しとはバカバカしい!」


 「この罰当たりめが! メアリーに指を折られてしまえ!」


 と、グチグチグチグチと文句を垂れ流す。


「ワシはなにもせずみてるだけじゃからのぅ!」


 と、白いヒゲを撫でながら参列席に戻る。

 



 「リュウ! これで心置きなく始められるぞ!」


 と、晴れやかな顔でエリスが一列目からピョンっと抜けだして顔を見せる。


 一体どんな魔法を使ったのか、外の騒動は丸く収まったようだ。


 

 

 「リュウ! 着替えろ」


 エリスがその場でバッと着ている物を脱ぎだしてパパっと着替えると、その場にボク専用の黒いワンピースと着替え。


 「これはもしかして……?」


 「そうだぞ! 昨日大活躍したのはリュウじゃなくてプレドにゃんだからな!」 と、カミラとベルチェ。

 

 ボクをその場、ピアノ椅子に座らせて 「ほらリュウぅ! 動くなよ~」と……。

  

 「別に女装しなくてもいいじゃんかぁ!」


 ぼくは思わず文句を言う。


だけど、「エリスが『私の自慢の妹が』 って……」


 どうやらボクの事を女の子と説明したようだ。

 

 「黒のワンピースはやっぱりダメだな。 こっちの赤いドレスにしよう」と、エリス。

 

 問答無用でガサゴソとパンツを脱がされてササッと着替えさせられた。


 プレドちゃんになったボクの目の前で三人がその場で着替えが終わり、「次は……」





 

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