第九十話 三日目昼/結婚式の定番といえば結婚行進曲なんだけど!
「それで……、どうするんだ?」
情熱的な妄想をしたエリスとベルチェが聞いてくる。
どうすると言われても、「ボクはピアノを演奏するだけだけど?」
「うん! それでいい! リュウ……。 凄いのを演奏してくれ」
エリスはボクに“凄いもの”をと言う。
「うん、あの時の扉を叩く……だったか? あれがいい!」
「運命?!」
エリスの突拍子のない演奏曲の指定。
ボクのなかでは結婚式の定番曲で行こうと思ってた。
だけど、エリスはまさかの運命!
「ダダダダーン! ダダダダーン!」
カミラがあの時の有名なフレーズを口ずさむ。
「いや……そんな運命なんて!」
ぼくは運命のメロディーを脳内再生しながら結婚式の入場から誓いのキスまでを想像。
「運命の扉を叩けば誰にでも許されるチャンスはあるんだろ?」
あの、奴隷解放大作戦の時に僕がこの運命に込めた想いをエリスが言う。
「アレっ? アレアレ?」
入場からレッドカーペット、そこでノック、新郎に選ばせて……。
エリスは言う、「誰にでも幸せが訪れ、必ず祝福は訪れる!」
そうだ、エリスはボクの心が読めるんだから、ボクの想いを感じていたはずだ!
あのフレーズの時に花嫁の手を取り……。 ノック、指輪の交換、そして誓いのキス……。
「アレアレ? 以外といける?」 エリスのイメージを聴いてビックリ!。
「だろ?」
エリスはニンマリしながら自分のチョイスにドヤ顔を決める。
「ダダ、ダ、ダーン!」
カミラはほーちゃんの上でその部分が妙に面白いらしく繰り返す。
「でも……、どうやって?」
ボクはピアノを演奏するだけ……。 事前に打ち合わせもなく事を進めるなんて不可能だ!
「簡単なことだ!結婚式を乗っ取る!」




