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第八十九話 三日目/結婚式、エリスとベルチェはどんな妄想をしたのか  


 「参列者に挟まれてレッドカーペットの上を新郎と歩く、そして牧師の前で指輪の交換!」


 エリスがボクの説明を聞いて妄想の世界へと旅立つ。


 「幻想的なメロディを聞きながら誓いのキス……!」


 ベルチェまでもが妄想の世界へと旅立ってしまった。


パッカパッカと蹄を鳴らして歩くほーちゃんの上でカミラが!


 「最後に教会の前でみんなにありがとうって叫びながら花束を投げる!」

  

ほーちゃんの上で花束を投げる真似と同時、ほーちゃんがヒヒーン嘶きブルルと鼻を鳴らす。


「ハァッ……ハァッ、ハァッ……、これはなかなか強烈だった!」


 エリスが息切れを起こしながら妄想の世界から帰還。



「グフッ! これが異世界の結婚式かっ……!」


 ベルチェも苦悶の表情を浮かべ血反吐を吐きそうになりながらの帰還。


 二人とも一体どんな想像をしたのか? 信じられない妄想力を働かせたのは事実だろう。

 

 「全く異世界の連中はすごい結婚式をするものだな!」


イヤ……、ドラマや映画の内容をそのまま話しただけなんだけど……。

 

 「この結婚式は是非やろう!」


  何故か結婚式に対する想いを脹らませたベルチェが闘志を沸かす。


 


「この先の峠を登った所に大きな教会があるとかいってたけど全く!」


 ベルチェが遠くに見える教会のシンボルを見て呟く。

 

 「おかーさん、あそこに茶屋がある~」

 

 ほーちゃんの上のカミラは食べ物のことになると目敏くなるようだ。


  「そうだね、ほーちゃんも喉乾いたかもしれないもんね」


 パッカパッカパッカパッカとほーちゃんが軽快に歩きながらブルルルと鼻を鳴らす。

 


 昨晩の雨が嘘だったかのように晴れ渡り青空が広がっている。


 茶屋の直ぐ脇を流れる小川にほ~ちゃんが鼻を突っ込んでバッシャバッシャと水分補給。

 

 ドサッとおかれたロゼニウムを美味しそうにモシャモシャと


 

「うむ! やはり茶屋といったらこの甘い団子だ!」、エリスが沢山の団子を注文。


 座った椅子の上、おしりの橫に並べたはずのあり得ない量の団子。


 一緒に摘まんで食べたにも関わらず、ぼくは三本だけ食べて残り数本。

 

 焼き鳥に続き、茶屋に団子。


 最早言うことはない……。

 この世界は完全に転移者に毒され、汚染されている!



 

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