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第八十八話  三日目/ この世界には色のない結婚式が常識



 「結婚式はこの先の教会でやるらしいな」

 

 焼き鳥を振る舞ってくれたおじさんに仁義を通すために僕達はうねうねとした峠道をテクテクと歩く。


 「ギルドを通さずにやってくれるのか? 恩に切ります!」


 おじさんは滝のように涙を溢れさせて感謝を示しボクの手をゴツゴツした手で握る。


そして、「ワガママは言わない! マリオンのためにお願いします」 と含みを持たせた。


 この含みは素晴らしい演奏じゃなくてもいいからという含みだろう。


「ボクはピアノだけは自信があるからまかせて下さい!」、胸を張っておじさんの依頼を受ける。

 

  「それにしてもリュウは沢山の曲目を弾けるのだな」


 と、エリス。


今までにシューベルトの幻想即興曲からはじまり、アヴェマリア、ドビュッシーの月の光り。


「沢山練習した曲だけだから、ほんのちょっとだよ……」


 あとは映画でお馴染みの楽曲等。 まぁ楽譜がなくても定番の曲目くらいは余裕。


 「あとはベルチェの持ってた楽譜の曲も凄かったな」

 

 確かに、まさか月光に続き運命まで………。 他の曲目もあるけど、月光に関してはね……。


 「でもエリスに聴かせたい曲はこれじゃないし、もっと沢山の曲を感じて欲しいんだ!」

 

  ぼくはエリスにあの曲を聴いて欲しいと思っている。

 

 「それがどんな曲なのか凄く楽しみだ! 楽譜が見つかるといいよな!」


 残念なことだけど、うろ覚えな曲や複雑な曲目は楽譜がなければやっぱり弾く自信ほない。


 「結婚式にはどんな曲を演奏するつもり?」


 「結婚式ってのは、女の子からしたら一生に1度だけ、特別なものなんだ!」


 とは言っても周囲で吹聴されてるだけ。 でも、女の子にとっては夢見た憧れの花嫁。


 「そうなのか? 結婚式って教会で牧師の認めて貰うだけじゃないのか?」


 エリスが、この世界の結婚式の風習を説明してくれる。


 「そうだ、それをただみてるだけの参列者という証人、それのどこが憧れなんだ?」


結婚式に関して、ベルチェの追加の情報……。

 

 なんて事だ! この世界の結婚式は感動も色もないただの儀式!


 「そんなのは結婚式じゃない!」 


 ぼくはこの世界の結婚式を否定!


 

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