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第八十二話 三日目朝/怪しいお店でエリスの変貌



 ボクの手をギュット握るエリスの手に引かれ怪しい店にボクは拉致されるように連れ込まれた。


 温泉街のお宿の真ん前。


 おしりを抑え、周囲の視線を気にしながら……。

 

 こじんまりした、いかにも怪しいお店。

 

 怪しさマックスの割にここを利用するお客さんがいるようで、小さな女の子を連れたおっさん。


怪しげな粉を手に、「これをお風呂にいれると気持ちいいんだよ~」 と。

 

 手を繋がれている女の子は、「これで、パパの首にはまるかしら?」 と、真っ赤な首輪を手にうっとりとした瞳で眺めている。


 「おかーさん、コレコレ! エクカリバーだってぇ!」


  店に入ってプラプラと品定めしていたベルチェとカミラ。

 

 「こんなのがエクカリバー?」 と眉を寄せて手にとっている。

 

 蛇のようにウネウネと湾曲した1本の短い棒。


 「女性専用? 夜のお供に一本?」


 ベルチェはそれを手に取り商品説明を読み上げると顔を真っ赤にしてそれを戻す!


「カミラには間まだ早いわね」


  と……。

 

 その様子を見ていたボクと目が合い、

「 フフフ、リュウちゃんにこれは無理かしらね?」

と……。

 

 「転移者の女の子が好んで使ってたエクカリバーよ。 リュウちゃんも使いたい?」


 と、どうやらベルチェはそのエクカリバーの使い方を知っているようだ。


 

 ブルブルブル! とボクは首を振るとその場から逃げるように別の棚に。

 

 もしかして、ここはただの怪しい店じゃなくて、日本によくある大人のお店?


 思わず疑ってしまったけど別の棚にはルビーの蹄とあり、思わず手にとる。


 「なになに……、遠方からくる馬の脚もこれで羽根が生えるほど元気に……」


 馬の脚、蹄を保護するためのものらしい。

 

 確かにほーちゃんの脚を保護するのは大切だ。


  だけど、こんな怪しい店で大丈夫なのか? 思わず疑ってしまう。


 「ほぅ、うちでとれた賢者の石を使った蹄か?」


 安定のバニラの香りと、そこに混ざるなんとも言い難い怪いい雰囲気を纏うエリス。


確かにコレがあれば、帰り道はかなりの時間短縮になるな……」


 と、ボクの手の中にある赤い蹄を見ていった。

 

 ほーちゃんのためになるなら買ってもいいかな? と思った瞬間だ!

 

 首から下を隠すように来ていたローブをジャジャーン! と御開帳


 「コレ……、どうだ? 似合うか?」 

  

 お店に入った瞬間に瞬足で店内を物色し、いくつかの服を手に試着室に飛び込んだエリス。



 僅かに顔を朱に染めて、トロンとした瞳。 


首から下はフリフリのついた胸に巻くだけのチューブトップのようなビキニ。 

 

 そして、見たことのあるエリスの貧乳が大きくなり、強い自己主張をしている。

 「ぇ……!?」


 と、ボクの視線を感じ、たゆんとバストを揺らす!

 上下に波打つように揺れたエリスのバスト。


 だけど次の瞬間、ボトリ!

と足元に何かが落下。 


「ェ……、エリス……」


数秒の沈黙の後、「キィィィィィッ!」、と、エリスは叫びながら試着室へとリターン。


 確か『貧乳はステータスだ!』 と、自信をもって堂々としていたのにこの変貌。



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