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第八十話 三日目朝/飼い葉とポーションの原料を大人買い!


 バーダックの広場沢山の馬車が中央に、荷主が露天を広げて大声を張り上げる!


 「いらっしゃ~い!生活必需品の賢者の石! ウェーンからの取り立て直行便だよ~」


 と………。 始まりの町の主力製品の賢者の石の直売。


 「ポーションの原料ロゼニウムの花はどうだ~! 生成済みのポーションも沢山あるよ~」


  ウェーンからの賢者の石に商人ではないけど、背中を伸ばして自信たっぷりなドヤ顔のエリス。


 その一方でボクはポーションの原料が凄く気になってしまう。


 「ウィンダミア大陸各地からの採れたてのイモだよ~! 野菜だけじゃなくて豚肉も牛肉もあるよ~」


 と、賢者の石よりも今夜の食べもの! とばかりに、一番人気の食糧を扱う荷車。


 即売会もびっくりな規模とそれらを求める地元の人間。


それに周辺諸国から仕入れのために大きい馬車で大量買い付けの馬車……。


 そんな人ゴミを掻き分けるように冷静な表情で進むエリス。


飼い葉を扱う数台の荷馬車のもとへむかった。

 

 この世界では馬の扱いが微妙である一方、旅商で馬を使う商人に対しての商売もあるらしい。


 「よし、おやじ! この馬車一台まるごと買おう!」

 と大人買い。


 商人のおやじは目深に被ったエリスに怪訝な表情で見つめる。


 だが、おやじの表情はエリスが帽子の唾をクイっとあげると態度が一転。


 ゴマをするように掌を擦るけど、さらに表情が凍りついた。


  そう、エリスが鬼のような形相でウェーンの領主であるけど今は違う! と暗黙のメッセージ。

 

 エリスは胸を叩いて銭袋を取り出して、光沢のある硬貨、ビンによる取り引き。


 「よーし、これでほーちゃんの受け入れ準備は完璧だぞ!」

 

 とほーちゃんにゆっくりと挨拶するかのように近づき、顔回りを優しく撫でる。

 

 「ほーちゃんよかったねぇ! 新しいお家で飼い葉沢山だよ~」 と、カミラ。  


 ほーちゃんの背中の上からほーちゃんの首筋をポンポンと撫でる。


 思わずブヒィ! と豚のように感情を顕に鳴く。


 「そうそう! ウチのほーちゃんは……」


 と、いいながら半身をずらしてずり落ちそうになるカミラを慌ててキャッチ。


 「お兄ちゃんありがとう」


 と、そのままボクの手を掴み引っ張る。


 ほーちゃんを含めて3人でカミラの行き先へ、「ほーちゃんはロゼニウムの花が大好きなんだよ」 と……。


 ぼくは思い出す、馬にロゼニウムの花を食べさせてポーションになることを!

 

「よし! おやじ!」 と、目深に帽子を被ったエリスがロゼニウムの花も大人買い。


「領主のエリス宛てに馬車ごと領主館へ!」 と荷主に注文!


 「ありがとよ!」 

 

 と、連続して大人買いのエリス。


 「ほーちゃん、飼い葉も大丈夫だし、好物も大丈夫だぞ~」

と、大人買いしたロゼニウムから虹色の花弁を一房。

 

 ヒヒーン! っと喜びを露に興奮して嘶くほーちゃん。

 

 「安心しろリュウ、ポーションを作れるのはオスだけだ! メスだとちんちんないからな」


 と、ポーションにトラウマを感じているボクにポーション精製の一端。

 

 それなら安心だとおもったけど、思わずポーション精製からの採取の様子を想像……。

 

 まさかおしっこじゃなくて精液がポーションとか? 

 そんな益体もないことを考えているうちにお買い物タイムは終了。



  バーダックでひととおりの買い物を済ませるとほーちゃんはカミラに引かれ、ベルチェが先頭でバーダックの広場を離れる。





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