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第七十六話 三日目朝/高級感を演出してるはずなんだけど、これは理想と程遠い朝のはじまり!




 昨夜の演奏が終わり閉ざされたたままの天板の上。


賢者の石をコトリとおいて照明代わりにする。



 ほーちゃんの茶色い背中、金色のたてがみに顔を埋めるようにスヤスヤと天使の寝顔。

 

その一方でほーちゃんに背中を預け毛布を被るエリス。


 

 優しいタッチで音色をコントロールしながら響かせるのは朝の定番!


 “グリーグ~ペールギュント組曲第一、朝”


 この曲で目覚めることができれば、高級感のある最高の朝を迎えられることができる。


ゆっくりとした旋律で広がる音色!


 この音色に鳥のさえずりと小川のせせらぎがあれば間違いない。


ーーピヨピヨ ピヨピヨ!ーー

 

 ヒヨコの鳴き声? 


 この世界に卵があってその卵でアイスを作ったんだから、鶏がいるのは当然だ!


 そしてその鶏の雛であるヒヨコもいるはずで、ドコからともなくヒヨコがピヨピヨと……。


 バサバサッ!と周囲の木陰から現れ、カツカツッ!とそこが自分の指定席とばかりに着地。


 

 長い脚のピンクのフラミンゴ……、ではなくレグルスだ。


 一羽目のレグルスが天板の上をピヨピヨと鳴きながら歩く。

 

 この巨体からピヨピヨって……、カラスの鳴き声や鶏の鳴き声じゃないだけマシ?


 朝のメロディーを響かせてもなかなか起きないエリスとカミラ。


 易しくて小さい音色じゃだめかな? 目覚まし時計のようにだんだんと音を強く大きく


 一羽しかいなかったレグルスも皆さん家族で登場。


朝の音色に負けないピヨピヨの合唱。

 さらに、親戚やお隣さん、その他一族総出でピヨピヨピヨ!

 


 「にゃーぁぁ!! うるさ~い! もう少し寝させろぅ!」


 エリスが毛布を被りながら叫ぶ。


 ーーブヒィ!ーー


  続いて反応したのが豚ではなく馬のほーちゃんがブヒィ! ブヒィ! ブルルルル と鼻を鳴らす。

 

 すると、何かがドサッと落ちたようで「アウチ!」 とかわいい声でカミラ。 


 だけど直ぐにブルルルルとほーちゃんがカミラの襟首を咥えて立たせる。


 「ほーちゃん まだ夜だよぅ!」と呟く。


 そして、ほーちゃんを巨大な枕にしていたお寝坊プリンセスのエリスはというと……。

 



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