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第六十五話二日目夜/野獣? 肉食? 迫りくる赤い瞳




ーーザァァァ!ーー


強くなる雨足と叩きつけるような雨粒がエリスの声を掻き消す


 彼我の距離は一歩か二歩。

 エリスを見上げる形、得物を捉えたかのような百獣の目。  


 ボクはついに食べられてしまうのか?

 

 ーーヒュゥゥゥー!ーー


 叩きつける雨粒に突風が混ざる。


 エリスは見下ろすようにボクを睨みつけるとゆっくりとしゃがむ!


 いよいよボクは食べられてしまうのか?


 エリスが長い髪を掻き上げ赤い舌をチロリと出してゆっくりと唇を湿らせたその時だ。





「アイス作るとき、エリス様、お兄ちゃんのことチラチラ見てたよ!」


「ウフフエリス様とリュウはいい関係よね?」


「エリス様、お兄ちゃんをぎゅーって捕まえちゃうのかな!? キャッ、楽しそう!」 


「この子はもぅ……」



「おかあさんお兄ちゃん達、もっと仲良くなるかな?  」


「大丈夫よ。 あの二人、お月様を見せてくれた時に水袋ポーンって投げてたでしょ?」


「うん、エリス様の水袋カッコよくキャッチしてた!」


「あれはね、信頼してる証拠なのよ。 息ピッタリだったでしょ?」


「もう一押しでいい感じになる?!  カミラ応援しちゃおうかなぁ!?」


 「そうね、リュウはちょっとシャイなのが問題かしら? エリス様なら無理矢理押しきっちゃうかもね。 ウフフ」


じゃぁほーちゃん! エリス様とお兄ちゃんがもっと仲良くなるように手伝って!」




 


 馬車の外からキャッキャウフフとカミラとベルチェの弾むような会話。



 ほーちゃんがブルルルと嘶き二人の笑い声。


だけど。 強まる雨脚がさらに強まり、空を切る突風が二人の会話を遠ざける。


コツンコツンと、ほーちゃんが蹄を鳴らした時だ、 ピシャァァッ! と眩しい閃光。

 

 まるで、エリスの威圧感を表すかのような閃光がエリスの半身を照らす。



  「リュウ……何を怯えてる? それよりも濡れたままだと風邪を引くぞ。 全く」 


 と、今までエリスの野性的な威圧感が全開だったのがウソのような展開。


ゴロゴロゴロゴロ! と空が鳴り響く。


 エリスが胸をポンポンと叩いた時だ!


 ーーピシーッ!! バリバリバリバリッ!!ーー

巨木を無理矢理真っ二つに引き裂くような轟音!


そして、次の瞬間……。


 ーードガッシャーンッ!ーー


 大地が揺れるほどの衝撃!

 

 「キャ~おかあさ~んっ!」


とカミラが悲鳴をあげるのと……。


エリスが、悲鳴をあげながら飛び込み、のし掛かる。


 肺の空気が抜けると同時!


「ウゴホッ!」 と、呻き声をもらしてしまったんだけど……。




「キャァァァッ!」


と! 耳元でエリスの絶叫! いくつもの事が同時に起きる!

 

 再びピシャッと閃光が走り、ぼくの首にしがみつき、すぐ目の前。



エリスの白髪と恐怖に怯えるエリスの紅い瞳がボクを見つめる。


そして! 巨木を真っ二つに裂くような轟音と、どこかすぐ近くに落ちるような衝撃音。


 さらにぼくの上であまりの恐怖でボクの首を締め上げてくる。


 さらに、腰を振って顔も擦りつけるようにして全身で恐怖を感じて声をあげて絶叫!


だけど事態はそれで収まらないっ!




読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも続きが気になりましたら、次のおはなしも読んでもらえたら嬉しいです。

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