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第六十ニ話 二日目/夜、カレーで満腹! だけどデザートは別腹



 エリスがゴックンとスープを胃袋へ落とし数秒間の沈黙。


…………。

 ……。


 ほぼ同時だった!


 「うまい!」 と……!


 ボクが叫ぶと同時、エリスもまた、「うまい!」  と絶叫。

 

 とろけるようなジャガイモをハグハグハグハグ! と!


 柔らかくなるまで煮込まれ口の中でとろけるような肉。


 カレーが盛られたスープ皿を両手に、ズズズズッと飲み込む。

 


そしてまたも同時に「おかわり!」 と叫ぶ。


 ボクとエリスは満腹になるまでベルチェのカレーを平らげた。


ベルチェが呆れて「あはははは…………」 と笑う。


 「ねぇ、おかあさんのカレー凄かったでしょ?」


  と満腹で椅子から立てなくなったボクとエリスとは大違いのカミラ。


パンをうまく使ってカレー皿を綺麗にしながら食べ終わり合唱。


 「なぁ…………」


 口の周りを黄色く汚して女の子らしさが台無しだ!

さらに動けなくなったエリス。


ゲプッ……。

「ぅぅっ、うっ!」

 

  言いたいことはわかる。


 「大丈夫……。 デザートは

別腹って言葉があるんだ……」


ゲプッ!


 「全く……」


 ベルチェはうんざりしたように肩を落とすけど、その表情は幸せに満ちていた。


 「氷室にあるんだよな? 全く仕方がない……。」


ゲプッ!


 二人してさらにゲプッと漏ららす。


「カミラも行く~!」

…………。


 満腹で動けないボクに変わりベルチェとかミラが氷室へ向かった。


 ベルチェに聞く限りだとアイスの原液を凍らせて盛り付けした経験があるということだ。

 

 ならば大丈夫だろう。

 あとは天に祈るのみ。


 「アイス出来たよ~」


 カミラの声、アイスは無事に完成したとのことだ。



 「待たせたな……」


 木製のトレーに凍りついた革袋と四人分の木皿とスプーンを乗せてベルチェ。



「すごいよ! 牛乳の味じゃないアイス! 甘くて美味しい!」

 

 どうやら、ボクが味見をする前にカミラが一口食べたようだ。


「おかあさんはやくぅ! はやくぅ!」 


カミラが急かす!


 ベルチェが水袋から慣れた手つきで四人分のアイスを取り分ける。


 茶色のお皿にこんもりと盛り付けられるとエリスの目付きが変わる!


 瞳孔が見開かれ紅い瞳がキラキラと輝く!


 「リュウの言った通りだ満腹だったのがまだまだ食べれそうだ!」


 エリスは皿を受け取るとだらしないほど口を開き涎を垂らす。


 「さぁ、食べて!」

 

 エリスは目の前のアイスにスプーンを入れて掬い上げる。


  ベルチェとカミラの視線が一心に注がれる中、エリスはスプーンを口の放り込む。



 「なにこれ! ほっぺが落ちるぅ!」


 エリスは絶叫した! ベルチェのカレーを口にいれたときよりも派手なリアクション。


 「リュウも食べてご覧よ!」


ベルチェがすすめてくる。


「お兄ちゃん、牛乳味のアイスより凄く甘くて美味しいよ!」


 カミラは凍らす前の原液をペロリと一舐め。


 いつも食べてる牛乳アイスとの違いに違和感を感じていたようだ。


 だけど、完成したバニラアイスを食べてかなり美味しかったらしい。


 スプーンにのったひんやりとした白い塊。

  手作りアイスに不安しか残らなかった。


 だけど、一口口に入れると牛乳の柔らかさとバニラの風味が拡がり口の中で溶ける。


 「うん! うまい!」


  もっと詳しくいえばバニラの風味が凄く際立って故郷のバニラと全く違う甘さ!

 

 ゆっくりと味わうように食べてるとエリスの視線。


 口元を白く汚してじぃぃぃっと。


 食べ終わった木皿を片手にスプーンを咥えて見詰めている。


 カミラとベルチェはすで食べ終っている。 


 

 ボクの手には一口二口掬っただけでまだかなりの量のアイスが木皿の上。


「食べる?」

 

 エリスは咥えていたスプーンを外し、瞳をキラキラと輝かせ、パァッと明るい表情!


 ボクは迷わずエリスに渡す。



 

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