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第四十四話★ 二日目/この世界で馬は神聖視されている件について



 エリス様は、顔をニヤケさせながらも 「いい、もう普通に呼んでくれ」 と……。


 さすがに分別をわきまえているかのようだ。


 「申し訳ありませんエリス様!」


 「それに私は馬の扱いを知らぬからのぅ、道中はベルチェに頼みたい」


 エリスは時代劇の茶番をまだ引きずっているかのようだ。




 そうしてボクは人力車から馬車に乗り換え、エリスとカミラの三人で客室。


 ベルチェが馬を操るために御者席に座り手綱を握る。


 「ハイドゥ!」


  ベルチェの掛け声と手綱を操る音と共に馬車が動き出す。


ベルチェの手綱の向こうで茶色い巨体がリズミカルにおしりを振っている。



 

 「どこへ行くんですか?」


 カミラの問い。


「温泉地として有名なバーダックだ」

 

 「商人の街?」


 「そうだ、あそこの温泉地で二泊三日の旅行だ!」


 そう、ボクとエリスは始まりの街でちょっとやらかしてしまったので事が沈静化するまで雲隠れするつもりでいた。


 だけど道中、ちょっとしたアクシデントに見舞われ人力車から馬車にのり変え。


 ベルチェ曰く、人力車だと、到着は深夜過になってしまうとのこと、だけど馬車なら人力車よりも早く着くと……。


 だったらエリスも、アンばぁちゃんも最初から馬車を使えばいいのにと思った。


「リュウ、この世界ではな、馬の存在はとても神聖なものなんだ!」

 エリスは話し始める。


 「ポーションが、馬のションベンと呼ばれているように人にとって馬は非常に身近であり生きていくための相棒」


 と、ボクの故郷の外国、インドで牛が神聖なものであると同じような存在だと説明。

 

 確かに、馬のおしっこに死にかけた人間を全回復させる力があったのなら、神聖視されるのも当たり前。


 「だけど、この世界に馬の獣人が出現する事で話は変わった。」

 

 馬の獣人……。


 馬の獣人といったら僕達の世界で人気沸騰中の“モーレツ馬男” 競馬の擬人化したアニメ。



『よっしゃぁ! いったるでぇ!』


 ふと馬男のセリフが頭の中で響く。

 


 だけど、あれはあくまでもアニメで完全に人の容姿。


それがこの世界では獣人。

 


 そんな馬との獣人はどんなものなのか、想像したらヤバイ……。


 笑ってはいけないとおもいつつなんとか耐える。


 「リュウ! 真剣な話だ!」


 ボクの心を見透かしたようにエリスの喝。



 


 「今では、馬がよく食べるロゼリウムの花が影響していると究明されて馬のおしっこは使われなくなった」


 と、ポーションネタを引き出しながらの説明。


 馬の獣人と人間との間で戦争があったらしい。

 もちろんその戦争を終結させ、和平に持ち込んだのは転移してきた人によるものだ。


と……。


「それ知ってる~! それで獣人が馬のおしっこをポーションにするのを禁止にしたんだって~!」

 

 「そういうことだ。 一部裏の世界では馬からポーションを作らせて高額で取引しているとあってな……」

 

 なるほどなるほど……、 それで馬を所持(飼う) することも禁止されていると。


 「そういう事だ」


 じゃあ、なんでベルチェは馬を?


 「ほーちゃんは、おかあさんが助けたんだよ~」


ボクの疑問、馬に関する事が顔に出てたらしい。


 「ポーション生成以外は暗黙の了解で許可されている。 コレばかりでは咎められない。」


 馬の所有はかなりデリケートな問題のようだ。




「馬を飼ってる事が公にされればどうなるか、わからないわけではなかろう?」 


 エリスは、馬を所有することに関してのリスクを説明した。




「だけどなぁ、ふふふ…………」

 


お読みくださる読者様の存在に尊敬と感謝を!

 貴重なお時間をいただきまして、すごく嬉しいです。

 ブクマや評価、感想レビューなどしてくださると励みになります。

 お読みくださる全ての皆様に祝福がありますように! 

※活動報告に創作裏話もあります

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