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第百三話/三日目昼 ボクたちの結婚式は失敗?



ボク達はやり遂げたのだ……。


エリスの結婚式に待ったをかけるところからはじまった。



そして、エリスの大胆な『まった』、は結婚式の乗っ取りに変わる。


 大胆を通り越して、ハッキリいってむちゃくちゃだ!


 事前の準備は一切ない。 不確定要素ばかり……。

 だけどここまでうまくいったならいい方かな?

 

 …………。

アハハハハハ!

 

 心の中はものすごく悔しくて心残りだけど今はそれどころじゃない。


 …………。


ーーリュウっ!ーー


 ドコかからぼくを呼ぶ大きな声が聴こえ、それはエリスだと思った。


 だけど、最後に聴こえたのはバビャーン! と不協和音が響いた。





…………。

 「リュウッ! リュウッ!」

 

 ボクは何度も名前を呼ばれて目が覚める。


  顔にふわっと白い髪がかかり甘いバニラの香り。


ボヤ~ッと霞む視界に見覚えのある顔……。 エリスだ。


  「リュウ……、目が覚めたか!? リュウ……」

 

 エリスが直ぐ目の前でボクの名前を叫ぶ。 霞む視界で状況が全く掴めない状態。


「お父さんと呼ばせて下さい!」

 「アハハハハハ! なーにがおとーさんだぁ! でもそう呼ばれるとこそばゆいの~!」


「おとうさまぁ……。」


 「なんだい、マリオン?」


 「これからはお店お手伝いさせてくださいね。」


 「もちろんさぁ! ぬはははは~!」

 


 そして、どこかから賑やかな声が響き見知らぬ壁に、見知らぬ天井……。


 

 

 まだボケぇ~っとする頭で辺りを見回し、「ここは?」 


 背中を柔らかく受け止める感触と頭を支える独特な感触だけが、ここはベッドの上だと……。



 目の前でエリスが目に涙を浮かべボクをて見詰めている。


 「わたしが目を離した隙にこんなことになってるなんて……、ホントにすまん! リュウ……」


と、それだけいうと顔を伏せるように俯く。



 「あー……、リュウ! 身体はもう大丈夫か? 全く。 事情は全部話しておいた」


 エリスの隣、日本人の顔立ちで黒くて長い髪、青いドレスでなんだかすごくだるそうな表情で……「誰だっけ?」

 

 「メアリーだっ! バカたれ、全くぅ!」


 確か、ボクが知ってるメアリーはもう、随分昔に亡くなってたと聞いた……。


 すると、目の前にいるのは?

……、「メッ、メッ……、メッ……、メア、 メアリー!?」


 まさかお化け? 幽霊?


  思わずメアリーの頭のてっぺんから足元を見てしまう。


ゴン! と、頭に衝撃、「違うわバカタレぇ!」とメアリーはグゥで殴ってきた。


 「痛いよぅ~……」、と思わず頭をさすり漏らす。


 「まぁ、積もる話しもあると思うからな」 とエリスの隣にスゥっと立っていたメアリー。


「あとは二人で仲良くするんじゃぞ~……」 とそのままそこから霞むようにフェードアウト。


 「エリス……ゴメン!」


 ボクは俯いて口を閉ざしたエリスに言葉が見付からず謝罪。


 ボクの記憶では確か結婚式があって、それが終わったんだっけ?


 ボク達の結婚式。 


 そう、ちょっとしたハプニングがあってボクはエリスのリクエストである曲目を満足に演奏できなかった。


 メアリーのヘルプがあってなんとか演奏できたことを思いだし、メアリーの事も思い出す。


ポタリ、ポタリ……、ポタポタと何かが落ちる。


 エリスが涙を溢しているというのは直ぐにわかった。


 

 「リュウを、守ることができなかった……」 言葉を尻つぼみにさせながらエリス。


ぐすっ、グスッと鼻をすすり、エグッ、エグッと……。


「リュウに、怪我を……させてしまった……。 」と、今度は聞き取れないような声。

 

 手を伸ばせば直ぐに届くベッドから脚だけおろしてエリスの頭に手を伸ばす。



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