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第百ニ話/三日目朝 運命の番人による宣誓供述



 エリスは聖書をペラペラと捲りぶつぶつと呟いていたけど、すぐに聖書を投げ捨てていた。


 エリスに、結婚式の牧師役が務まるのか!? ものすごく不安だった!

 

 エリスがジェスチャーで伝えてくる! “一番の山場だ! 盛大にやれっ!”

 

 と……。


ボクはエリスの指示通りに、ダダダダーン! ダダダダーン!

 と、盛大に響かせると同時!




 「運命が二人を引き離そうとしてもその試練に二人で挑みそれに抗う覚悟はあるか!?」

 

 エリスはまるで魔王……。 否ッ!運命の番人! 


 運命の代名詞のフレーズは最後の音がダーンと伸びるように響いている。


 ボクの心の中では全てが嵐に飲み込まれるような、隕石が地上に落ちてくるような!


 地上の最後の瞬間を迎えるような衝撃的な最後のフレーズが響いていた。


 結婚式といえば、健やかなる時も……、で始まるあれじゃないかったっけ?!


  それが……、エリスは『運命が二人を引き離そうとしてもその試練に二人で挑みそれに抗う覚悟はあるか!?』 


 とか……。 この一文だけ。

 

 エ~リ~ス~ゥゥゥッ、と思わず突っ込みたくなるけど、その答えにマリオンとテリーはハッキリと


「いかなる運命にも試練にも私達を引き離そうとしても、二人で運命に! 試練に挑みそれに抗うことを誓います!」



 突っ込みどころ満載のエリスの文言……。

 ありといえばあり。


  まぁ、ボクたちの結婚式だから、百歩譲ってありかな?

 

 うん、どちらかといえば厨房の結婚式であれば間違いなく狂喜乱舞なのは間違いない。


 そして……。

 指輪の交換が行われ、

エリスが参列者に問う。


 「テリーとマリオンが運命を共にすることに異議がある者はいるか!?」

   

 ーーブルルルルフ!ーー

  

テリーとマリオンの行進に同行したほーちゃんが鼻を鳴らす!


 奏でられていた運命は参列者に問うようにダダダダーン! と鳴り響く。


 エリスからの指示、休止符が打たれ束の間の静寂。


…………。


 だけど、すぐにエリスからのバンドサインがでると同時、参列者のわれんばかりの歓声と万雷の拍手!


鍵盤の上ではブルードロップが激しく耀き、教会のベルがなるかのような運命のメロディ!


 そんな周囲の祝福と歓声を受けるなかエリスは叫ぶ!


 「では! テリーとマリオンよ誓いのハムハムを!」


ボクの左手に合わせるかのようにメアリーの右手。

  違う……。


 この瞬間、ボクの左手はあらかじめ用意された譜面をひくためだけの左手になる。

 


ハムハム……。 そうハムハムだ。


 「リュゥぅ? それは後でエリスに教えて貰いなさい!」


 メアリーの声が耳元で囁かれ、ハッ! としながら意識を戻す。


  そうだ! まずはボクたちの結婚式の成功!


 なりやまない歓声と拍手が続き結婚式は幕を閉じた。



 花嫁と花婿はほーちゃんの背中に乗りながら参列者の間を抜けていったとメアリー。


 それに続きこの結婚式の参列者も教会の外へと移動し、賑やかだった結婚式の続きは外へと持ち越された。


 ベルチェとカミラが参列者を誘導し、全ての音が消え去り静まり返った教会。 




 

お読みくださる読者様の存在に尊敬と感謝を!

 貴重なお時間をいただきまして、すごく嬉しいです。

 ブクマや評価、感想レビューなどしてくださると励みになります。

 お読みくださる全ての皆様に祝福がありますように! 

※活動報告に創作裏話もあります

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