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絆のトレーニングノート:始まりの春、強さの種  作者: たまに何かを書く人
【第1章】はじまりの春と仲間の出会い
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第四節 仲間とつくるメニュー帳

日曜日の午後、ハルとユキの家。


さちは約束通り、トレーニングのためにふたりの部屋を訪れていた。


「さち、今日は本格的にトレーニングの日ってことで、動きやすい服持ってきた?」


「うん! 体育のときに着てるやつ!」


そう言ってさちは体操服に着替え、ハルとユキと並んだ。


「私たち、今日はタンクトップとショートパンツだよ。涼しいし、フォームもチェックしやすいからね。あと、鏡の前で日々鍛えられていく自分の体を見て、成長を実感できるからね」


ふたりの肩や腕には、うっすらと筋肉の線が浮かんでいた。腹筋も硬く引き締まっており、呼吸をするたびに少しだけ割れ目が見え隠れしていた。


ハルちゃん、ユキちゃん……ほんとに、鍛えてるんだね」


「えへへ。さちも、運動が好きなだけあって足のライン綺麗だよ?」


「ほんと? ……ちょっとうれしいかも」


三人は壁に貼ったホワイトボードの前に集まり、「トレーニングメニュー表」を作り始めた。


「これから毎週、できたことを書き込んで、体の変化も記録しようよ」


「写真は撮らなくても、メモにすれば残せるもんね!」


ふたりの声に、さちも大きく頷いた。


「名前、決めようよ。これ、私たち三人のノートなんだし」


ハルがペンを持ち上げる。


ユキが微笑む。


さちが、ぽつりと言った。


「“絆のトレーニングノート”……なんて、どうかな」


「いいじゃん!」


「最高!」


そう言って三人は、同じページに最初の記録を書き込んだ。


「第1回:スクワット10回、腹筋10回、ストレッチメニュー、全員完了」


外は明るく、春の風が部屋に入ってくる。


三人のがんばりの記録は、こうして動き出した。


挿絵(By みてみん)

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