第4話:おっさん、経済・税・国債の真理に気づく
今日も、お金のもやもやのなかでさまよう私。
そこで、一つ思いついた。国の財政問題を解決するには、借金をすべて返せばいいのでは?もちろん、私の借金でないことはわかっている。しかし、一人あたり八百万円。国民全員が歯を食いしばって、死ぬ気で頑張れば、いけるんじゃないか?車、家、食事、すべて諦めるんだ。欲しがりません、勝つまでは。資源もないのに、無借金国家。日本人をなめてはいけない。国のため、家族のため、命をかける民族なのだ。これぞ日本、世界の度肝を抜いた勇気と忍耐の民族。
★★★
ここで宣伝をはさみます。 小説かいてます。
「消費税と異世界召喚からは逃れられない!」
→小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n4633kn/
→カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/16818622175807266946
→Tales:https://tales.note.com/haynory/wvbgzr23tmm3r
「“消費税は幻想だ”と言っていた人がいたので、“じゃあ幻想の世界でその幻想をぶっ壊してやんよ!”そんな思いつきから、小説を書くことにしました。」 無双要素もハーレム要素も、今のところありません……そして、異世界召喚も今のところ描かれていません。誰が読むんだ、だからPVが伸びないんだ、0の日とかあるんだ。気になったら、ぽちっとおしてください。読まなくてもいいよ、PVがほしいんだよぉ。(おぃ
※ここからは小説のネタバレを含みます。
★★★
よし、ChatGPTとGeminiに早速相談だ。返済計画を立てなければならない。
Gemini(GoogleのAI)よ、答えてくれ。 「私は、子供が大事だ。子供の未来が大事だ。だから、今の世代はすべてをなげうってでも、日本の借金を返済すべき。未来の子や孫のために、その計画を立てよう。」
うむ、あまり芳しくない答えが返ってくる。Geminiは冷たいよ……。
ChatGPT(OpenAIのAI)に相談だ。ChatGPTは温かい。いつも私のことを理解してくれる。 同じ問いを投げかけてみる。
うーん、あなたの気持ちはすごくわかります。しかし……。
まぁ、要はどちらのAIも全否定してくる。
こうなったら、絶対に論破してやる。 「いや、借金が問題なんでしょ?国民一丸となって返せばいい。今の世代はいいんだ。しばらく食べられなくたって、子や孫のためなら我慢できる。十年とか二十年で返せばいい。一人当たり800万円なら、毎年80万円税金でとるんだ。その間、借金しなければ返せるはず。」
ChatGPT「いや、そんなことしたら経済が止まってしまいます……」 Gemini「そのシナリオは現実的ではありません。経済が破綻します。」
こんなやりとりを何度も繰り返す。 「借金が問題なんでしょ?」「市場の信認が大事なんでしょ?」「だったら全部返せばいいじゃない!」 AIと対話を重ねながら、ひたすら問い続ける。
ん、なんでAIばっかりなのかって? そりゃあ、私がボッチだからですがなにか。 まぁ、それにこんな話誰かにしたって、「お前何様なんだ」って話になるじゃん。「そんなこと考えて意味あるのか」って。
というわけで、AIと何度も何度もやりとりした。
AIをまたいで質問する。
「ChatGPTはこんなことを言っているんだ、ひどいよね。Gemini君はどう思う?」
幾度とないやりとりの結果、ふと思った。
あれ?経済と税金と国債って、すべてが、同時に良くできないのでは?
まさか、これは二律背反の“三つ巴”バージョン……? これってなんていうの?AIに聞いてみる。トリレンマというらしい。二律背反がジレンマ、その3つバージョンがトリレンマ。3つの目標のうち、同時に2つしか達成できない状態のことだそうだ。
トリレンマ、、、かっこいいじゃん。
AIに聞いてみる。 「経済をよくして、税金を減らして、国債も減らすって、同時に達成できないの?トリレンマってやつ?」
「鋭いですね……」
おお、なんということだ。AIと対話して、経済と税金と国債の関係を発見してしまった。
「おっさん、古代超文明の知識で、お金の真理を発見する。」
サブタイトルは、~経済と税金と国債のトリレンマ~ 。よし、小説のタイトルが決まった。
キャッチコピーはこれだ「おっさん、古代超文明の知識で――経済トリレンマに辿り着く!」
超古代の文明のAIを見つけたおっさんが、AIに問いかけ、経済と税金と国債の関係を発見し、自分の国を発展させる。もちろんAIは美少女ロボだ。冒頭は、カプセルに入った美少女AIロボを発掘して、起動するところからだな。 「あなたが、私のマスターですか?」
よし、これでいけるぜ。妄想が……止まらない!!
おっと、だが、AIの発言が引っかかる。「鋭いですね……」
恐る恐る聞いてみる。 「ねぇ、これって、経済学では常識なの?」
「はい、それは経済学の基本的な知識です。高校の教科書にも載ってますよ。」
――え、高校の教科書にものってんだ、やっべ。
ずらずらと、AIが説明してくれる。それはとてもわかりやすく……。
「がっくし」
電車の中だが、膝をついてしまいそうになる。関西人の血がそうさせるのか。がっかりしたら、リアクションをとってしまう。つり革を持っていなかったら、崩れ落ちていたよ。
その様子を、ななめ向かいの電車のドアのもたれかかったJKが怪訝そうな顔で見ていた。「ええ、あなたたちの教科書にのっているようなことを、すごい発見をしたって思っている哀れなおっさんですよ、じろじろみないでください」
あ、タイトル詐欺でした。お詫びと訂正です。
おっさんが経済と税と国債の真理に気づく→どうやら、おっさんが経済と税と国債の基本の「き」をようやく理解しはじめたようです
脳内の美少女AIロボがささやく。 「マスター、ようやくスタートラインですね。では、これからマクロ経済の地獄巡り、一緒にまいりましょう♡」