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昨晩の記憶と拉致 3/3
雨夜誠が何者かに襲われていたのと並行して、城川華乃にも魔の手が迫っていた。
セイくんと別れた後、私は心を弾ませほんの少しスキップしながら家に向かっていた。
「(セイくんやっぱりかわいかったな。)」
私は今日のセイくんの振る舞いを思い出しながら呟いた。
私の胸はセイくんと一緒に帰っている時から今まで強く高鳴って心も温かい。
「(もしかして、これがみんなの言う恋なのかな?)」
そう思った瞬間、私は後ろから何者かに口と鼻に布を当てられ気を失った。
最後に私が見たものは私を担ぎ上げようとする黒い服を着た男だった。
巻き込まれ