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反転世界

作者: 空知 萌花

 私は28歳、女です。独身、恋人もいません。私の周りは結婚していたり、すでに母親になっている人もいます。私だけが取り残されているようで、悲しい気分になる事があります。でもそんな自分を励まし、人生楽しむようにしていました。


 私の町には以前から噂されている不思議なスポットがあるのです。そこに行くと現実が反転するというものです。よくある都市伝説の類です。そのスポットは川沿いの橋で地元の人はあまり使いません。車が通ったりしますが、普段から人に避けられている場所でした。探検目的の子供には人気があるようでした。


 私はその橋に行ってみることにしたのです。「現実が反転する」とは一体どういうことなのか?肝試しも兼ねて行ってみる事にしました。橋は短く下に小さな川があるだけの殺風景な場所でした。私は橋を渡って向こう側に渡りました。でも何も起きませんでした。やはりただの噂だけのスポットなんだと家に帰りました。


 そして家に帰ると、子供が迎えてくれました。「お母さん、お帰りなさい」と娘が言うので、「ただいま。今日はあなたの大好きなカレーライスよ。お父さんと一緒に食べようね。」と言うと、娘はとても嬉しそうに笑っていました。私はあの「現実が反転する」という都市伝説のスポットの意味が今も分からないままです。


 ただ1つ気になったのは、橋の上で誰かとすれ違ったような気がするのです。というのは、記憶が鮮明ではないのでその部分ははっきり覚えていません。ただ橋の上で誰かとすれ違ったような、それも向こうから歩いて来た人が私をすり抜けて行ったような覚えがあります。でもそれは定かではありません。はっきりと覚えていないからです。

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