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魔王はなぜ死ななければならないのか  作者: For AP
第二章 始まりの村
29/32

26話:ランクアップ


 パーティ開始から数時間。子どもたちは寝る時間ということで俺とシトリーとエマは解散になった。残った大人たちは酒盛りでもする予定なのだろう。俺も久々に飲みたい気分だが……どうしようのない。体的にも年齢的にもな。


 そんなわけでいつものようにシトリーを寝かしつけ、勉強でもするかなといったところなのだが……


(魔法を覚えたのも練習し始めたのも丁度1年前ぐらいか……あっという間だったなぁ。もう5歳になっちまったよ)

(やっぱり打ち込めることがあると人生って加速するよね)


 確かに、前世での1年より圧倒的に時間が過ぎるのが早かったように思える。家事に子育てに勉強にトレーニングに魔法にと奔走した1年だった。


(それに僕たちも丁度一年ぐらいか……)

(付き合ってるみたいにいうんじゃねぇよ)


 そういえば今日はステータス欄の確認をしていなかったな。そろそろレベルが10になる頃合いだと思うんだけど……


(一年たったわけだしステータスの振り返りと方針を決めとこうじゃねぇか)

(確かに! しばらくポイントも温存してたものね!)



―――――――――――――――――――――――――

【アルガ•リベルタ】 (5歳)(称号)努力家


(Level )10 次のレベルまで〈42rp〉  Spt〈45Pt〉

 HP 57/60

 MP 48/56

 SP 66/75

 筋力 25

 耐久 19

 敏捷 29

 魔法力 28

 運命力 21

 アルフィドの瞳 クラス 2 (Cond 7歳)

         ・簡易鑑定 解放済


〈戦闘技能〉

 Active

 [魔法]

 ・生活魔法               +

 ・魔力強化(ウィスマギア)   無・初

 ・水球(アクア)      水・初

 ・業水槍(アクアス)    水・中 

 ・風刃(エアル)      風・初

 ・空圧壊(エアルト)    風・中

 ・土塊(テラマ)      土・初

 ・石爆砲(テランダ)    土・中

 

 Passive

 ・水魔法の心得 水属性魔法習得速度の向上  

 ・風魔法の心得 風属性魔法習得速度の向上 

 ・土魔法の心得 土属性魔法習得速度の向上

 ・格闘術の心得 格闘術の習得速度の向上

 ・剣術の心得  剣術の習得速度の向上

 ・杖術の心得  杖術の習得速度の向上


〈非戦闘技能〉

 Active

 なし


 Passive

 ・家事師 家事を行う際の効率向上

 ・目覚ましい成長  6歳までの成長補正

 ・異界言語 異界の言語を理解できる

 ・初級演技 演技が少しだけ上手くなる

                      +

――――――――――――――――――――――――



おっレベルが10になってるじゃねえか。ってことは、魔眼の条件が……


――――アルフィドの瞳rank upを確認、簡易鑑定を解放します。


 突然、脳内に機械的な女性の声が響く。前世で聞いたことのある合成音声よりも、数段違和感のない語気でほとんど人間のようだ。

 

(うぉ!なんなんだよこれビックリするわ)

(アナウンスさんです。勝手に搭載しておきました。自我のないシステムアナウンスだから気にしないでね)


 コイツ人の体を勝手にいじりやがって……まぁそんなことはどうでもいいか。それよりもやっぱり魔眼のランクが上がったみたいだ。条件はレベル10だったからな。


(簡易鑑定の解放……どんなスキルなんだ?)

(よくぞ聞いてくれました!簡易鑑定っていうのは――――)


(簡易鑑定とは魔眼によって視界に写る物体の情報を引き出す権能のことを指します)


 アナウンスさんがフィドの言葉を遮るように食い気味で説明してくれる。ありがたいんだが……

 

(本当に自我はないのか?)

(たぶん……?)


 なんだかこの数秒でアナウンスさんをただの機能とは思えなくなってきた。おいおい、タダでさえ脳内の同居生活は苦しいものがあるってのに、これ以上増えられたらたまらんぞ?適当なことをしないでくれ。


(早速、簡易鑑定を使用してみましょう。アルガ様の妹様を視界の中央に捉えてください)


 ついに命令までされちまったよ……まぁ従うけどさ……


(妹様を補足しました。『簡易鑑定』と脳内で念じてください)



――――――――――――――――――――――――


 シトリーリベルタ

 女性 (3歳) 


――――――――――――――――――――――――



 ん、んーん?アナウンスさんの指示に従って簡易鑑定発動した結果、シトリーのステータスがホップアップしたけど……なんか情報量が少ないな。こんなもんなのか?


(アルガ様が疑問に思うこともごもっともでございます。当権能は未だ制限されていますので、この程度の情報を分析することしかできません。したがってアルフィドの瞳のランクを上げることを推奨いたします)


 丁寧に説明してくれたけど、今の魔眼のランクアップ条件は7歳になることだからどうしようもないな……強制ランクアップもできないことは無いけど、スキルポイントがもったいないから、とりあえずはこれで我慢といったところだろう。


(ありがとうアナウンスさん。とりあえず魔眼はこのままでいいや)

(了解いたしました。何かあったら及び頂ければ起動いたします)


 なんだかフィドいらなくね?フィドよりわかりやすくて端的な説明をしてくれるし、何より無駄なおしゃべりがない。


(むむっなにか心外なことを考えているねアルガ君。……アナウンスさんは搭載しない方がよかったかな?……前の人に付けたのをそのままにしちゃったよ……)

(なんかいったか?)


 小声というか、小念で語り掛けてくるものだから、感じ取れないことがある。どういう原理なんだかは全くわからないけれど。


 まぁとりあえず、魔眼に関してはこの程度でいいんだよ。それよりもスキルを習得したいなと考えていたんだ。


(ほら、そろそろ本題と行こうぜ)

(うん、どこに振っていく?まだ心得スキルしか取ってないよね)


 一応暇な時間に考えておいた意見はあるにはある。あと、戦闘とは関係ないけれどほしいスキルもあったりなかったり……


(んーとなぁ身体能力の成長性を高めていくべきかなって思ってる。ここ最近闘法の習得にかかりっきりで、師匠と組み手ばかりしているからさ)



――――――――――――――――――――――――


〈戦闘技能〉           Spt〈45Pt〉

Passive

[汎用]

・渇望の大力   筋力の成長性に補正   10pt

・恵まれた体躯  耐久の成長性に補正   10pt

・駆け抜ける疾走 敏捷の成長性に補正   10pt

・湧き出す魔力  魔力の成長性に補正   10pt

・燃え尽きぬ情動 

    意志の力により戦闘時の能力補正  50pt 


――――――――――――――――――――――――



(なんだかんだまだまだコストが重いスキルが多いから取るにしてもこの辺だと思う)

(まぁ妥当なところだね。でもレベルが10になったから、獲得できるスキルポイントも増えるはずだよ?)


 そうなのか。今まではレベルが上がるたびに5ポイントずつ、あとは偶に人生経験で手に入るスキルポイントでやりくりしてきたのだが、それが増えるとなるともっとコストが重いスキルに手を出してもいいかもしれない。


(だとしたら……後は……ちょっと気になるスキルもあったりして)

(なんだい? 前に言っていた【影の荷物持ち】かな? だとしたらポイントが足りないけれど……)


 話すのは気恥ずかしいけれど、まぁフィドは誰かに告げ口するわけでもない。教えてしまうか……


(……これ……身長が伸びやすくなるってスキルだけどさ……)



――――――――――――――――――――――――

〈非戦闘技能〉

Passive

・黄金の肉体

     肉体の成長を理想的なものに補正 30pt

・不遜幸面

     万人に愛される風貌へと成長予約 30pt


――――――――――――――――――――――――



 スキル習得画面をスクロールして、目的のスキルを指さす。この【黄金比の肉体】ってのがあれば、間違っても低身長なんてことにはならないだろう。この世界はまじで高身長でガタイが良い人が多いからな。


(アルガ君……本当に気にしてるんだね……)


 呆れたかのようなフィドの声に思わずムッとしてしまう。


(だって勉強とかで生活習慣が乱れてんだもん、仕方なくね? 心配なんだよ。それに早いこと成長すれば村からも出やすくなるんじゃねぇかって期待もしてる)

(うむー……ならいいのかな? だったら下の不遜幸面もセットでとろうぜ! かの黄金のイケメンのようになろうじゃないか!!)

(……変なスキル名だと思ってたんだよ……ダジャレはやめろ)

 

 確かに容姿が良くなるというのも中々素晴らしい効果だ。現在のままでのかなりの美少年なんだから取っておいたら、とんでもないイケメンに成れそうだ。前世の話ではあるけど、顔が良いってのは最高の力だからな。今世でも無駄にはならないだろうし検討しておこう。


(じゃあこの2つをポイントが集まり次第とることにしよう)

(いやったぁ!!!)


 なんでこいつが喜んでんだ……どうせフィドのことだから女の子と絡む機会が増えそうだからとか言いそうだな。だんだん思考が分かってきた。


(アルガ様、お話し中のところ少々よろしいでしょうか)

(あっはい)


 アナウンスさんの声にびっくりして思わず前世で癖となっていた返事が出てしまった。畜生、克服したと思っていたのに。


(提案なのですが、アルガ様の習得技能数が増えてまいりましたので、私の方でステータス欄の整理を行ってもよろしいでしょうか?)

(おお! 助かります! お願いします)

(かしこまりました)


 なんと優秀な機能なんだ。本当にフィドは見習えよな

 そう考えた俺は何も言わずに、眼の前の机をトテトテと歩くフィドにやさしくデコピンした。


(いてっ!? 何するんだいアルガくぅん!)

(いや、ゴミが付いていたから払ってやっただけさ)

 

 それにしてもこうしてフィドと語り明かしたのは何度目だろうか。……本人には絶対言わないが、本心ではもはや相棒のように感じていた。


「そうだ! 俺、考えてたことがあるんだよ!!」


 

10万字に到達しましたので、更新は2日に一回となります。ご了承ください。また数日間今まで投稿してきた話の改稿を行います。

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