仲間たち.4
そのペットショップの裏には、地下への入り口があった。
匂いがしないのが、清掃員の人がスキルで匂いを消しているそうだ。
「にゃん」
あんずと猫たちが私をそっと見上げる。 猫としては地下が気になると。
しょうがないか。行くしかないのかな。
あんずにもそれは伝わったのか、もうなにも言わない。
猫たちは、私を見ると去っていく。
「マキさんは、猫に好かれてますね」
「リーンちゃん、 マキちゃんはね猫使いなんだよー」
「わぁ!なにそれ、かわいい~!」
はしゃぐ子供たち。馬鹿にされなかっただけマシかー。
ペットショップに入ると、沢山の動物たちの餌が売られていた。
内部も木造建築で、木の良い匂いがする。
私たちがきょろきょろしていると、背後から気配を感じて振り返る。
「なにか、お探しかな、お嬢さんがた?」
「俺は、お嬢さんじゃないぞ?」
ドロンの台詞はスルーして。しかし、背後に来たのに気づかなかった。その人は、獣耳の生えたお兄さん。尻尾がぴょこぴょこ揺れ動いていて触りたくなりそうだよ。そして、ムキムキ。
「あ、フェンテさんこんにちわー。フクちゃんの餌をまた買いに来ましたよ~」
「そうか、そうか。よし待ってな」
そう話すと店の奥へと行ってしまう。うーん。隙がない。冒険者かなにかかな?
「リーンちゃん、あの人知ってるの?」
「うん。傷ついたフクちゃんを保護した時衰弱してたら、ヒールをかけてくれたの」
フクちゃんは、梟の名前なのだろう。そして、内容からするに病院はないのかな?
「やっぱり、病院はないかー」
「ん?王都ならあるぜ?貴族様のな」
ドロンが面白くなさそうに言う。教会は多額なお布施だと言うし。弱者には優しくない世界だ。
「ほれ。持ってきたぜ。特製の奴だ」
「わ~い!ありがとう!」
そして、銅貨5枚を出すとその内3枚を受け取る。
「え?」
「いつも来てくれるから、まけとくぜ」
「ありがとう、えへへ」
微笑むリーンちゃんの頭を撫でた後こちらを見て、肩に乗るあんずをまじまじと眺める。あんずはどこ吹く風だよ。
「……ほう。なるほどな。珍しい猫だ」
「……分かるの?」
「何となく気配が違うからな。そうか。お前さんが最近噂になってるルーキーか。で、何の用だ?」
「わぁ!マキちゃん噂になってるの?」
「そうだな。親父受けする格好で冒険者をしてる親父殺しとしてな」
嫌なんだけど、それ。興奮してる親父たちがいるのね。
もう、他の服装にしようかな。でも、なんとなく日本の自分を忘れたくなくて着ていたのだ。
もちろん、合成して強くしたからと言うのもあるけども。
「はっはっはっ!マキ、よかったな!」
「うるさいよ。あなた、へこんでたんじゃないの?」
「まあ、それはそれ。これはこれさ」
ドロンの立ち直りは、早いようだ。
「あ!あれはなんですの?」
室内を見て回っていたマナが戻ってきて問う。
それは、小さな塔みたいな奴で、周りに足場があるよ。
「ああ、にゃんこタワーだ」
キャットタワーか。これいいかも。あんずが気になっているようだ。
「乗せていいぜ」
「いいの?」
「おう。好きにしな」
ちょっとこわもてかと思ったけど、優しいのかも。
あんずをにゃんこタワーに乗せると、匂いをくんかくんかさせてから登り始めると、足場がぐぃーんと動いていつまでたっても上に行けないのであんずも焦ってる。
「え?凄いんだけど。どうやって動いてるの?」
エスカレーターを逆に進むみたいな。
「企業秘密の一品だ。ま、猫の運動不足解消用だな」
「あんず、がんばれー!」
サーナちゃんが、応援してる。スキル発動かな?あんずがやる気を出して上っている。
「ちなみに定員オーバーになると……タワーは崩れる」
「バベルの塔か!」
「?なんだそりゃ?ダンジョンか?」
「ううん、なんでもない」
天に届くように積み上げた塔。天の怒りを受けて壊されたとかなんとか。
「ま、崩れてもすぐに戻るけどな」
「はぁ……それでいくらなの?」
「……そうだな。銀貨5枚くらいか」
相場が分からないけど、こう言うのは高いのだろうか?
まあ、何日も宿屋に泊まれることを思うと高いか。でも、あんずのおねだりの視線を見てると……ね。
「高いですの。もう少し負けてほしいですの」
マナの上目遣いとそのダイナマイトな胸に店主の心が……ぐらつかない。
「俺に、色仕掛けは通用しないぜ……て、これでも負けてるんだよ、贔屓にしてもらいたくてな。
魔道製作師なる者が作ったと言う魔力が込められた物だから高いんだぜ」
いろんな職種があるんだね。ところでとふと、気がついた。
それに同じく気づいたサーナちゃんが疑問を口にする。
「ここには、動物さんはいないの?」
「ああ。ここはペットの食いもんかその他しか置いてねぇ」
「そーなの?」
「ペットはそもそも、貴族や生活に余裕のある奴。もしくは、動物を保護した奴くらいしか飼わねえ」
まあ、そうなのかもしれない。この街はそれほどでもないけど、貧しい村ならペットを飼っている余裕はないかな。
「保護された動物は幸運だ。ほとんどは魔物の餌になっちまうからな」
うつむき、たばこをくわえて気づいたように箱に戻す。
マナーはしっかりしてるのね。こわもてギャップ。
「でも、フェンテさんは街の動物たちを保護してるんだよ」
「へえ、それば立派ですの!」
「まあな。俺はティマーだからよ。ああ、お前さんのその見事な胸と一緒だろ?」
「もう!なんでみんな私の胸をみますの!」
マナが、ぷりぷりしるよ。
「そりゃあ、そんな立派なもん持ってたら無視出来ないのが男だろ、なあ?」
その言葉にドロンはうんうんと頷き、あんずはそっぽを向く。
サーナちゃんたちは、苦笑いしている。こんなのしかいないのかな?
いや、みんな口に出さないだけだよね。
つづく
しかしマナは、弄られてもほこらしくそのペットショップの裏には、地下への入り口があった。
匂いがしないのが、清掃員の人がスキルで匂いを消しているそうだ。
「にゃん」
あんずと猫たちが私をそっと見上げる。 猫としては地下が気になると。
しょうがないか。行くしかないのかな。
あんずにもそれは伝わったのか、もうなにも言わない。
猫たちは、私を見ると去っていく。
「マキさんは、猫に好かれてますね」
「リーンちゃん、 マキちゃんはね猫使いなんだよー」
「わぁ!なにそれ、かわいい~!」
はしゃぐ子供たち。馬鹿にされなかっただけマシかー。
ペットショップに入ると、沢山の動物たちの餌が売られていた。
内部も木造建築で、木の良い匂いがする。
私たちがきょろきょろしていると、背後から気配を感じて振り返る。
「なにか、お探しかな、お嬢さんがた?」
「俺は、お嬢さんじゃないぞ?」
ドロンの台詞はスルーして。しかし、背後に来たのに気づかなかった。その人は、獣耳の生えたお兄さん。尻尾がぴょこぴょこ揺れ動いていて触りたくなりそうだよ。そして、ムキムキ。
「あ、フェンテさんこんにちわー。フクちゃんの餌をまた買いに来ましたよ~」
「そうか、そうか。よし待ってな」
そう話すと店の奥へと行ってしまう。うーん。隙がない。冒険者かなにかかな?
「リーンちゃん、あの人知ってるの?」
「うん。傷ついたフクちゃんを保護した時衰弱してたら、ヒールをかけてくれたの」
フクちゃんは、梟の名前なのだろう。そして、内容からするに病院はないのかな?
「やっぱり、病院はないかー」
「ん?王都ならあるぜ?貴族様のな」
ドロンが面白くなさそうに言う。教会は多額なお布施だと言うし。弱者には優しくない世界だ。
「ほれ。持ってきたぜ。特製の奴だ」
「わ~い!ありがとう!」
そして、銅貨5枚を出すとその内3枚を受け取る。
「え?」
「いつも来てくれるから、まけとくぜ」
「ありがとう、えへへ」
微笑むリーンちゃんの頭を撫でた後こちらを見て、肩に乗るあんずをまじまじと眺める。あんずはどこ吹く風だよ。
「……ほう。なるほどな。珍しい猫だ」
「……分かるの?」
「何となく気配が違うからな。そうか。お前さんが最近噂になってるルーキーか。で、何の用だ?」
「わぁ!マキちゃん噂になってるの?」
「そうだな。親父受けする格好で冒険者をしてる親父殺しとしてな」
嫌なんだけど、それ。興奮してる親父たちがいるのね。
もう、他の服装にしようかな。でも、なんとなく日本の自分を忘れたくなくて着ていたのだ。
もちろん、合成して強くしたからと言うのもあるけども。
「はっはっはっ!マキ、よかったな!」
「うるさいよ。あなた、へこんでたんじゃないの?」
「まあ、それはそれ。これはこれさ」
ドロンの立ち直りは、早いようだ。
「あ!あれはなんですの?」
室内を見て回っていたマナが戻ってきて問う。
それは、小さな塔みたいな奴で、周りに足場があるよ。
「ああ、にゃんこタワーだ」
キャットタワーか。これいいかも。あんずが気になっているようだ。
「乗せていいぜ」
「いいの?」
「おう。好きにしな」
ちょっとこわもてかと思ったけど、優しいのかも。
あんずをにゃんこタワーに乗せると、匂いをくんかくんかさせてから登り始めると、足場がぐぃーんと動いていつまでたっても上に行けないのであんずも焦ってる。
「え?凄いんだけど。どうやって動いてるの?」
エスカレーターを逆に進むみたいな。
「企業秘密の一品だ。ま、猫の運動不足解消用だな」
「あんず、がんばれー!」
サーナちゃんが、応援してる。スキル発動かな?あんずがやる気を出して上っている。
「ちなみに定員オーバーになると……タワーは崩れる」
「バベルの塔か!」
「?なんだそりゃ?ダンジョンか?」
「ううん、なんでもない」
天に届くように積み上げた塔。天の怒りを受けて壊されたとかなんとか。
「ま、崩れてもすぐに戻るけどな」
「はぁ……それでいくらなの?」
「……そうだな。銀貨5枚くらいか」
相場が分からないけど、こう言うのは高いのだろうか?
まあ、何日も宿屋に泊まれることを思うと高いか。でも、あんずのおねだりの視線を見てると……ね。
「高いですの。もう少し負けてほしいですの」
マナの上目遣いとそのダイナマイトな胸に店主の心が……ぐらつかない。
「俺に、色仕掛けは通用しないぜ……て、これでも負けてるんだよ、贔屓にしてもらいたくてな。
魔道製作師なる者が作ったと言う魔力が込められた物だから高いんだぜ」
いろんな職種があるんだね。ところでとふと、気がついた。
それに同じく気づいたサーナちゃんが疑問を口にする。
「ここには、動物さんはいないの?」
「ああ。ここはペットの食いもんかその他しか置いてねぇ」
「そーなの?」
「ペットはそもそも、貴族や生活に余裕のある奴。もしくは、動物を保護した奴くらいしか飼わねえ」
まあ、そうなのかもしれない。この街はそれほどでもないけど、貧しい村ならペットを飼っている余裕はないかな。
「保護された動物は幸運だ。ほとんどは魔物の餌になっちまうからな」
うつむき、たばこをくわえて気づいたように箱に戻す。
マナーはしっかりしてるのね。こわもてギャップ。
「でも、フェンテさんは街の動物たちを保護してるんだよ」
「へえ、それば立派ですの!」
「まあな。俺はティマーだからよ。ああ、お前さんのその見事な胸と一緒だろ?」
「もう!なんでみんな私の胸をみますの!」
マナが、ぷりぷりしるよ。
「そりゃあ、そんな立派なもん持ってたら無視出来ないのが男だろ、なあ?」
その言葉にドロンはうんうんと頷き、あんずはそっぽを向く。
サーナちゃんたちは、苦笑いしている。こんなのしかいないのかな?
いや、みんな口に出さないだけだよね。
つづく
しかしマナは、弄られてもほこらしくもあるんだよ。




