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異世界.3ステータス

仮タイトルでしたので変更しました!

すみません!

いつもありがとうございます!

小鳥の鳴き声と共に目覚める。窓を開けると、透き通るような青空。さて、確認しようっと。欠伸をしつつ、ウインドウを開き、ステータスを確認。


マキ

人間 17才

職業 学生

称号 迷子

Lv.1

HP 130

SP 100

STR 100+30

DFF 83+115

SPD 150+100

LUK 3000


SKILL 格闘技Lv.1 長距離ランナー.1 猫好き 無関心


装備


拳士の手甲―クリティカルが少し出やすい。技の出が少し速い。

学生服ブレザー―高校の学生服。魅力アップ。

飛脚の靴―通常より早く歩ける、走れる。蹴り技が痛い。いくら歩いても疲れない。30歩歩くたびに銅貨一枚が自動で貯まる。


……………なにこのステータス?レベル1ってこれくらいなのかな。

でも、どんだけ幸運なのかな?足も速いし。スキルもだけど。無関心とか、猫大好きって。当たっているけど、現実とリンクしているのかな?まあ、いいか。無関心なら、嫌なことあっても、精神的ダメージあまり受けなさそうだね。

アイテム欄にはなにがあるのかな?

ポーションが、めちゃくちゃ入っていた。吉田さんの仕業っぽい。親切なのかなんなのか。

他にも、合成?それ用の石ころ……ん?このあんずってまさか。

取り出してみると猫のあんずだった。いや、猫ちゃん!?

「にゃあ!」


「あ、あんず~♪心配したよ~♪」

私がにこにこして頬擦りしてそのままお腹を猫吸い。とノックの音。そして、サーナちゃんが入って来る。

「マキさ……ん?」

何故か、しゃべりかけのままきょとんとされる。私があんずに猫吸いしてにこにこだからかな。


「あ、おはよう」

「お、おはようございます。朝食出来ましたよ~」

「ええ。今、起きるよ」

「あの、その猫」

「あ、ペット駄目だった?」

アイテムボックスに入っているとは知らず話さなかったから。駄目だとしてもあんずは、手放しません。


「あ、いえ。契約獣に猫なんて可愛いですね」

サーナが、手を出して顎を撫でるとごろごろさせる。あ、可愛い子に撫でられてご機嫌だよ。ちなみにあんずは雄です。珍しい三毛猫の雄です。


「契約獣?」

「ティマーの方が出来るスキルみたいですね。詳しくは知りませんけど」

動物とかと仲良くなれるのかな。こ、この世界なら猫まみれになることも可能なのかもしれない。ティマーか。あれ?でも私の職業学生なんですけど。あ、スキルの猫大好きが関係あるのかも?

これも、吉田さんの力の賜物なのかな。ナイス。



ともかく朝食へ。一階に降りて、確認する。

「猫の食事も頼める?」

「はーい!銅貨一枚ですけど、いいですか?」

「ええ、頼むわ」

「じゃ、出来るまで洗面所で顔を洗って来て下さい~」

しっかりした子だな。改めてそう思う。

「あんず行こう」

あんずは、とととと、着いてくる。かわいい。

これよ、これ。猫がいない生活はテンション上がらないよね。




朝食のパンとサラダ。そして、スープは、リアルと変わらずに味がするのにまた感心する。

あんずも、焼き魚をもらいご満悦のようだ。満足したのか毛繕いしている。

「さて、と」

立ち上がり取り敢えず、冒険者ギルドと言うのに行って見るかな。

ゲームでは知らないけど、ラノベでは何回か出て来たから変わらないと思うんだけど。なんて考えていると、サーナちゃんが、せかせかと近寄って来て言う。

「あの。マキさん」

「うん、なに?」

「冒険者ギルドに行くんですよね?」

「うん。そうだね」

「私もご一緒していいですか?」

「うん、いいよ。もしかして、サーナちゃんは、冒険者なの?」

「あはは。違いますよ~!依頼を出すんです」

「あ、そうだよね」

そりゃそうか。ゲームに疎いからこんな発想力なのだろうか。

ま、いいか。ともかく連れ立って外へ出る。あんずは、私の肩にしがみつく感じです。

「せ、制服はいい、制服はいい~」

な、なにやら近所のおじいさんが家の前のイスに腰かけて私を見ている。ヤバイおじいさんかな?ま、ほっとこうっと。

でも、サーナちゃんはいつものことなのか、普通に挨拶してるよ。会釈だけしとこう。


「やっぱり、異世界凄いな~」

「え?」

「あ、なんでもないよ」

「にゃん」

「はあ……あ、こっちです」

歩き出して思う。人の他にも亜人や獣人。他にも子供に見えて、子供じゃない種族が歩いてる。ここまでリアルなら、現実と変わらない。

そこそこ賑わっている街なのか、旅人らしき人や、馬車なんかも通ってるから、気をつけて歩かないとね。


「あ、ちょっといい」


「は~い」

途中、雑貨店らしき店があったので、なにか必要なものはと。地図がある。この地方のだね。銅貨一枚だ。店の親父は、興味無さげに銅貨を受け取ると、「まいど」と言う。

うん。無関心なのかな。共感しそ。でも私は、このゲームの世界に新鮮さを感じている。

退屈ではないなにかが起きそうな……わくわくする感じ。高鳴るのは久々かな。



「ここだよ!」

古い感じの建物。ま、入って見るかな。扉を開けると、武器や防具を装備をした男や女が結構いる。カウンターで話してる者。

壁に張られた紙切れを見てる者。そして、無遠慮にこちらを見てくる者。プレイヤーだとしても、態度悪いな。以前なら、興味もないけど今は、どうしてそんな嫌な感じになったのか少し興味ある。サーナにカウンターまで案内してもらう途中、絡まれる。

モヒカンのムキムキだ。中身がスカスカに思えるのは私だけ?

「よう、お嬢ちゃん。見ない顔だな。俺のモヒカン最高だろ?」

しらんがな。



「あの、あの」

慌てて説明しようとするサーナを押し止めてペコリと一礼する。

「初めまして、マキです。これから、冒険者として頑張るのでよろしくお願いします」

無関心にあしらってもいいのだけど、無闇に敵を作らない方がいいだろう。だって、レベル1だもん。

それに、問題起こしたくないしね。



つづく

あんずは、アイテムボックスの中でいまかいまかと出番を待っていたんだ。


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