6話 今後の目標
6話 今後の目標
『なあ、人の子。汝はこれから何をする』
「これからか、まずは強く成る事だ。それと狼、俺の名前は『零識白夜』だ」
『おお!ぜろしきびゃくやか。東方の島国の人間の名前がそんな感じだったか』
東方の島国か、日本みたいなところかな。
『では、白夜と呼ぶぞ。我の名前は、そうだな・・・・・」
「狼、名前ないのか」
『ああ、色々な名前で呼ばれたからな。神獣フェンリル・大口真神・轟雷の神狼
他にも色々な名前で呼ばれた。だから、何が真の名かわからないのだ』
名前か、なまえ。
「マルコシアス」
俺が、小さく呟くと狼は少し声を上げる。
『お?なんだ白夜。何か、言ったか?』
「ああ、いや。お前の名前を考えていてさ。」
『おお!そうか、いいではないか。白夜が考えてくれ』
狼は、嬉しそうな声を上げる。
「いやいや、でも”マルコシアス”って悪魔の名前なんだよ。それを、神獣に付けて良いものかと思ってさ」
『そんな事を気にしていたのか。そんな事は気にするな、悪魔と言われた事もある』
じゃあ、良いかな。
「じゃあ良いかな。お前の名は”マルコシアス”俺のいた世界では、ソロモン72柱の1柱で狼の姿をした、正直者の悪魔の名前だ。お前は嘘を言わないような気がしたから、あってるかな〜と思った」
『クカカ、神獣の我が悪魔の名をつけられるか、良いではないか。これからは”マルコシアスと名乗ろう。そして改めましてよろしく白夜』
狼改め『マルコシアス』は少し嬉しそうにしていた、と思う。
「ああ、よろしく。それとマルコって呼ぶな俺は」
『ああ良いぞ白夜』
俺とマルコはそれから数分笑った。
「じゃあ聞くけど、マルコはこの世界にどの位いる?」
『ん?そうだの〜400年くらいかのぉ』
うは。すげえ時間感覚。
「じゃあ、この世界の事と、俺たちの居るここの事しってる?」
『ああ、ある程度ならな。人間の社会などはわからんが、いいか?』
「ああ良いぞ」
それからマルコは。色々教えてくれた。
1つ、この世界は、グラートムーアという世界で。Uの字型の大陸と一つの大きな島があって、他は小さな島があるだけだそうだ。
2つ、種族は、人族・魔族・獣族・エルフが居て。稀に、悪魔や天使が居るそうだ。
3、人族が住んでいるのは、U字型の大陸と東方にある島国だそうだ。獣人やエルフは、人族と共存して言えるそうだ。魔族は、魔界と呼ばれる場所に住んでいるようだが、場所は知ら無いし興味も無いようだ。
4つ、人族と魔族は戦争をしているそうだ。理由は知らんそうだ。
5つ、魔物と呼ばれるものが居て、それらは魔族側につき三種族を殺しているそうだ。
6つ、魔物や犯罪者や武器にはランクがあって、下級・中級・上級・超級・傾国級
大陸級・世界級に分かれているそうだ。ちなみに、冒険者ギルドというのがあってそこのランクとは違うそうだ。
7つ、俺達のいる場所は、Uの字の上”方位”でいうと北に位置する島だそうだ。
8つ、この島は世界中の人間が誰も近寄らない危険度『世界級』島だそうだ。
理由は、この島にいる魔物が、超級以上である事と世界級の魔物がいるからだそうだ。ちなみに、マルコはじゃないそうで、他にいるそうだ。
9つ、世界には、ここ以外にも七つの世界級の危険度の場所があるそうだ。なぜ世界級なのかは、『7つの大罪』と呼ばれる『魔』に連なる生物がいるからだそうだ。
10つ、七つの大罪とは、魔族の殆どが入っている『魔王軍』と呼ばれる組織に属さず、個体で行動し暴れまわった7体の総称だそうだ。一体一体が世界級の怪物なのだが、性格や行動が極端すぎるそうだ。
11、七つの大罪の事は、全種族が無視をするそうだ。魔族にも属さず何処にも属さず、個人の感情で世界を壊す勢いで暴れまわる怪物だから。
以上の事以外は、何も知らないし。厳密に言えば、興味も無いそうだ。
なんで七つ大罪やランクの事なんか知ってんだろうと聞いたら、『我は強者を求めていた故世界中の強者探しを行っていて、その時に大罪の一柱に会い聞いた』そう言った。なんでもその大罪は『人観察が趣味』だそうだ。
まあ、その時の無駄話を覚えていてマルコは『良かった』と言っていた。
「ありがとう。結構いい情報が手に入った」
『そうか、白夜の役に立てて嬉しいわ。クカカ』
「そして、この後の行動が決まったぞ」
それを聞いて、マルコは嬉しそうに喉を鳴らした。
『カカ。そうか、楽しみだの』
「とりあえずの第一目標。この島にいる、世界級の魔物を殺す事。それに当たって、この島の魔物でレベル上げをする」
『そおか、そおか。じゃあ我も働こうか』
「いや、お前には何もしないでほしい」
マルコは、心底がっかりしていた。
『なぜじゃ、我が動けば、この島にいる魔物なぞたやすく殺せる』
はぁ〜〜やっぱり戦闘狂め。俺の思った通りだ。
「だからだろ。俺のレベル上げのためなのに、お前が殺しちゃ意味ないじゃん」
『あ!』
おい。今こいつ”あ”って言った。
「おい」
『な、なんじゃ。わ、わかっておったぞ。白夜の思ってる事は』
完全にテンパってる。馬鹿だな、いや天然か。
「まあいい。そうゆう事だから、お前には小さくなるか隠れていてほしいんだ」
マルコは、ふむふむと顔を上下に動かし、理解した風だ。
『ではなぁ〜・・・・・小さくなるか』
マルコは、ゆっくり立ち上がりそして、手のひらサイズの子狼になった。
相変わらず、白銀の雷を纏っているが、まるでワンコのようだ。
『クカカ。どうだ!我はこのような事もできるのだ』
声も、男なのか女なのか分からなかった前の時より、幼女の様な声に変わってる。
そして、テトテトと歩いて来て。
俺の目の前まで来てジャンプし、肩に乗った。
『今日から、ここが我の定位置じゃ』
嬉しそうに、左肩に前足を前に、後ろ脚を後ろに伸ばして跨った。
尻尾を振って、パタパタと。
—ふは。まるで子犬みたいだな。
「ふ〜じゃあ行こうか」
『うむ!』
そして、俺は歩き出す”強さ”を求めて。
これを友達が読んでいて言った事。
『友』ねえねえ、マルコって女?男?
『作』え〜と、う〜んと。…………まだ決めて無いです。wwww
『作』えっとね。まずこれを書いていた時に、マルコの設定を考えながら書いていました。そしてまず、『人化させる?』『させない』で悩みました。で、結局後者の『させない』にしました。理由は、なんとなくです。
で、男か女かで悩み。………決めかねています。でも、女にするかも。
そして、人化についてですが、ご都合パターンを書くかもしれません。
『宝箱を見つけ』『開ける』『中には指輪が』『そ、それは人化の指輪!』『マルコつける人化する』的なやつ。