2話 絶望への序章
2話 絶望への序章
ここは、どこだろう。
床も壁も天井も、すべては岩や土で出来ている場所。
視界も無い、光の無い空間。
俺は、勇者召喚に呼ばれえたんじゃ無いのか?
でもここには、誰一人いないじゃ無いか。
あの女神は、召喚されるときは一斉にだと言っていた。
それじゃあ、俺だけ違う場所にいるって事か?
なんだよ、俺は異世界にも神様にも嫌われるのか。
「ふはは、はははっはっはっはーー。はははっはっはっはっははははっはっはっはははははっはっはっはっはっはっはあああああああああああああああああああああああああああーーー」
笑ってしまった、生まれて初めてこんなに笑った。
だって、しょうがないだろ。
あの世界じゃダメだったけど、異世界になら嫌われ無いんじゃ無いかって思ったんだよ。
それに、神様にも会う事ができて俺は少し期待してしまったんだ。
バカだな、だって俺は世界に神に人にすべてに嫌われる存在なんだから。
期待なんてしなければよかった。
希望なんて持たなければよかった。
だって、叶わないんだから。
もう、疲れたよ。
生きる事に、疲れた。
考える事に、疲れた。
裏切られる事に、疲れた。
希望する事に、疲れた。
すべてに、疲れた。
もう寝よう、おやすみ。
そうやって目を閉じた。
これから襲ってくる敵に気づかずに。
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もう、どのくらい経っただろう。
何分かも知れないし、何十分かもしれない。
何時間かもしれないし、何十時間かもしれない。
何日かもしれ無いし、何十日かもしれ無い。
俺に、それを知る術は無い。
ここに、窓や扉は無いのだから。
朝か夜かも、ここがどの様な場所かも。
わから無い、ナニモわから無い。
ただ横になって、死ぬのを待つのみ。
いつか来るその時まで。
ああ、『ステータス』とか言うのがあったっけ。
能力は、心・性格・願望・人生などの俺を具現化した物か。
はっは、最後に試してみるか。
死ぬ前の娯楽とでも思えばいいだろう。
「ステータス」
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いや本当、本当に、お願いしたします。
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