プロローグ
今作品は、主人公の趣味嗜好全開の作品になっております。
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プロローグ
俺には、家族がいない。
小学校までは、両親と俺の三人家族だった。
ある日、両親は交通事故にあって死んだ。
俺は一人になり、親戚に引き取られる筈だったけど、親戚全員に拒絶された。
それからは、両親の保険金で一人暮らしをしている。
中学に入って、理由はわからないが、イジメを受けた。
無視、物隠し、落書き、暴力、なぜ自分がイジメの対象になったかは、わからない。
ただ、イジメを受けた時になんとなく思ったことがある。
神は、世界は、人は、俺の事が心底嫌いなのだろう、と。
俺が、何かをした訳じゃ無い。
それでも、なぜか嫌われるんだ、全てに。
高校に入った時、またイジメを受けた。
また、理由はわから無い。
それでもやっぱり、俺は世界に否定されてるような気がした。
居るだけで害、存在する事が許され無い。
俺は、生まれて初めて泣いた。
両親が死んだ時にすら泣かなかったのに。
そして、決めた。
もう、希望は抱か無いと。
もう、これ以上の絶望は無いだろうから。
もう、これ以上の絶望に耐えられ無いだろうから。
もう、何も望まないから。
もう、これ以上の絶望は味わいたくないから。
だから神様、こんな望みくらい叶えてくれませんか?
家族も、友達も、家も、未来も、希望も、夢も、明日も、何も要らないから。
これ以上、俺に絶望を味あわせないでください。
この時は知らなかった。
俺の望みが叶わない事を。
神までもが、俺を嫌いな事を。
そして、さらなる絶望が待っている事を。