裏の裏(裏の顔設定集)
「裏の顔」設定資料です。
ネタバレ要素を含みますので、本編を先にお読みいただくことをお勧めします。
夏のホラー参加作品、「裏の顔」をお読みいただきありがとうございます。
まだお読みでない方は、このシリーズでつなげている「裏の顔」をご覧いただければ幸いです。
今回はなるべくホラー要素を入れようと思ったのですが、やはり大筋には社会派のストーリーを持ってきてしまった感じがします。
ですが、難しい話は置いといて、登場人物のネタバレをここでご紹介しようと思います。
初期設定では、こんな感じでした。
101、本多里留(56)。会社員。
102、青山魁(41)。無職。
103、御嶽家。
父は会社員の良太(35)。
母はパートの瓜子(31)。
子供は早苗、(3)。
201、土野匕女(73)年金で暮らしているという。
202、メインには出てこない。前川若菜(19)。
203、引っ越してきた主人公。日影飛鳥(18)。本職は退魔師。陰陽師の流れをくむ。
そう、主人公の日影は、元々は陰陽に通ずる退魔師の設定でした。
陰陽道は陰と陽。すなわち影と光。これが転じて日影としました。飛鳥は明日の姿というイメージから明日香としたのですが、それだとあからさまなので飛鳥にしています。
その退魔師の設定を、大家の土野の婆さんが継いだというか、持ってったという感じになりました。
影の主人公である大家さんは、土野匕女。事件のあったとき、早苗と同じ3歳でした。
それから70年経ったわけですね。
名前は、老女の漢字を分解して、土、ノ、匕、女。そのままです。
基本的に死んでいる思念体は、名前が獣や死者の世界に縁のある者扱いになっています。
101の本多は、名前が里留。けものへんを付けると、狸です。タヌキのポン太。
102は、東京では墓地で有名な青山ですね。あんまり考えていませんでした。名前は魁。名前に鬼が入っています。死者の世界の住人です。
103は悩みました。御嶽は、御嶽山から。嶽の字は、けものへんみたいなのが入っていますが、実際のは山、やまへん。獣じゃないんです。
それは親の役が獣ながら、子供はそこから外したい、獣ではないという意味合いを込めたかったからです。
でも、けものへんを付けると、良太は狼、瓜子は狐、早苗は猫になったりするんですね。
結局獣だったりします。
前川若菜は、少し霊力のある学生さん。
三途の川の前にいるから、まだ死んでいない人なんです。
現実世界にいながら、霊界に影響を及ぼすことができたようなので、これからの成長が楽しみだったりしますね。
本作はタイムパラドックスを思念体の自由行動という位置づけで矛盾したまま終わらせています。
つじつま合わせもやれたら面白かったのでしょうが、そうなるとSFとかの方に傾いてしまいそうなので、あくまでホラーということでこのような流れにしました。
過去の偉人の霊が現代に彷徨っているとか、そんな感じで捉えてもらえたらいいと思います。
ネタバレもそろそろおしまいですので、蛇足もここまでにしたいと思います。