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セカンド・スタート

作者: 相葉広果

たとえばもう一度始められるなら今度はここから

出逢ったことで芽生えた罪の意識が薄れる頃には

私と君は違う道の上に居るでしょう


その道がいつか君の道と交差していたら

分かれていた道が本来一本道だったなら

私は今以上に君から目を反らせなくなるよ


君が途切れた未来に願ったのは何だった?

それだけ教えてくれれば

……いや やっぱり無理かもしれない


愛しさが溢れ出す夜は

涙の水溜りが静かに波打つ


たとえばもう一度君との話を紡げるのなら今度はここから

もつれた細い細い糸を集めて織って 長いマフラーにしよう

冬の寒さに凍える君に 最後のプレゼント


哀しみの色のマフラーに顔を埋めて首を竦める

そんな君を思い描いて夢に落ちれば

凍える夜も寂しい朝も もう何も怖くはないよ


輝く星を数えて君に重ねたあの日の夜に

見えない星を探す今の私

進むことも戻ることも出来ないまま ずっと


ポケットに詰め込んだ希望ならいつしかどこかに落ちて

君に辿り着く道も霧が隠してしまった

もう戻れないあの日の影をまだ追いかけて

ああ いっそ やめてしまえたらどんなに楽だろう


出逢わなければそれも幸せだった?

惹かれあってしまったことは罪なのかな

それともこんな悲しみすら 幸せの延長線上にあるのかな

君は どう思う?


新しい生活の第一歩

もう過去には戻れないけど


もう一度始められるなら

ねえ 今度はここから




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