闇の仲 ーanother sideー
「おそいなー」
僕はずっと腹心の部下の帰りを待っている。
彼はとても優秀で、一目見たときからとても気に入っていた。今思えば一目惚れってやつかもね。
今回任せた仕事は、新人が一緒だったけど、彼にかかれば簡単に終わる案件だった。
だから帰ってきた彼を思う存分堪能しようと仕事を終わらせて待っていたのに………
彼が失敗したらしい。
そんな報告が届いた。
正確にはターゲットの暗殺は成功したらしい。でもその後何らかの事情で警備に見つかり、今逃げている最中だとか。
何故警備に見つかったのか、報告には含まれていなかった。
だが明言されていないだけで、おそらくは新人になにかあったのだろう。
報告には新人のこともはいっていなかった。
「秋史様」
呼んでおいた秘書の中園がやってきた。
彼の件の調査を命じたのだ。
「天城の逃亡先は未だ不明。失敗の原因は新人の裏切りのようです。どうやらまだスパイが紛れているようです」
至急処理します、そう言って中園は退出した。
一人になった僕はまた彼の………天城のことを考える。
追っ手のことなど気にせず“此処”に帰ってくればいいのに、
そうすれば救ってあげるのに。
この程度で組織が明るみに出ることなんて無い。
でも天城は僕のことを考えてずっと逃げているのだろう。
可愛い、かわいい、いとしい
早く帰ってきて、僕のところへ。
僕の愛しい、いとしい あ ま ぎ
天城―暗殺任務にいっていたフリーター兼暗殺者。
秋史―裏組織のトップ。天城らぶ。