再転生パワーで崇拝され最強魔法を習う子供達の魔法学校で名誉講師として選任され最強魔術師学園スローライフが始まった件
「いいか生徒共! 今日はこの山でドラゴンテイムの実習だ。空を見ろ、選び放題だぞ。好きなだけ手懐けてみろ!」
懲りずに教壇(崖の上)に立つ俺を見て、生徒たちの反応は相変わらず冷ややかだった。
「はーい……(またこの人か)」
「やりたくなーい」
「……ねぇ、この人、前回死んでなかったっけ?」
そんなヒソヒソ声など、最強(自称)の俺の耳には届かない。
「よーい、スタート!!」
俺は開始と同時に、山一帯の全ドラゴンに強制服従魔法を叩き込んだ。
「いえぇぇぇぇぇーーーーーい!!!! 俺が先に全てのドラゴンを手懐けたぞーーー! 俺の勝ちだ! 大人の、最強の力を見たかーー!! はっはっはっは!!」
空中のドラゴンが全て俺にひれ伏す中、一人の少女がトコトコと歩み寄ってきた。
「先生~、あの崖の下に、まだ一匹だけ巨大なドラゴンが残ってましたよー」
「何だと!? よーし、俺の超最強魔法でテイムしてやる! どこだどこだ……ん? いな――」
俺が崖下を覗き込んだ瞬間。
「すんっ」と、背中に小さな、しかし抗えない力が加わった。
「うあーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
落下しながら、俺は即座に魔法を唱える。浮遊魔法、ダメージ回避、物理無効……。
だが、何も発動しない。
(ま、まさか、さっきドラゴンに使った魔法の反動か……あるいはあいつらが何か仕込んだのか……!?)
ドサッ! グッッチャ!!
最強講師だった「肉塊」を見下ろして、少女は崖の上から軽やかに手を振った。
「ハデスによろしく♪」
(完)




