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プロローグ
円くて、分厚い土の壁に守られた土楼。
夏は涼しく、冬はあたたかくて、
夜になると、大地の鼓動みたいな静けさに包まれて眠る毎日。
――あの家は、確かに私を守ってくれていた。
……追い出される、その日までは。
「無能」
「役に立たない」
そう言われながら
土楼の奥の祖堂の掃除をしていた時―
「まったく、最近の人間は落ち着きがないのう」
そう声をかけてきたのは、
祖堂の梁の上から、のそのそと降りてきた一匹の猫だった。
毛並みはふさふさ。
目つきは鋭いのに、どこか眠そう。
そして、やたらと偉そう。
「……猫?」
「失礼な。わしはこの土楼を最初に建てた者の精霊じゃ」
これは――
無能だと追放され、
事件にあって転生した少女、桃花と
口うるさいけれど頼れるお爺ちゃん猫が
理想の土楼を築き直す物語。
土は、嘘をつきません。
そして――
この猫も、多分、あんまり嘘はつきません。
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