第9章 言葉が戻って
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風と夏が20歳で嫁に出て行く朝は雪が降っていた。「ふうちゃん、なっちゃん。今日は雪たよ。ルイとエイミーの言葉が戻るかもしれないね。あの時と同じだよ。ふうちゃん、なっちゃん、ルイ、エイミーでお外に出て雪遊びしてきなさい。」ママが風と夏の顔を見て微笑んだ。「うん。行ってくる。」風がルイを抱っこした。「私も行って来る。」夏がエイミーを抱っこした。真夏の雪の中、風と夏とルイとエイミーは玄関を出て行くと雪が朝日に浴びてキラキラ舞い落ちていた。風とルイは全身で雪を浴びた。夏とエイミーも全身で雪を浴びた。「ふうちゃん。寒いよ!部屋入ろうよ。」ルイが風の顔を見上げた。「なっちゃん。私も寒いよ。帰ろう!」エイミーが夏を見上げた。「あら、あんたら、喋れるようになったわね。やっぱり雪のおかげね。良かったよ。ルイ、エイミー!」風と夏は飛んで喜んで大きく口を開けたら雪が口の中に沢山入って来た。「かき氷食べているみたい。」風が笑った。夏も大きく口を開け雪を食べた。「うわ!本当だ。味はないけど。」夏が笑った。「ルイとエイミーもやってみなさい。」夏が言うとルイとエイミーは口を開け雪を食べた。「全然美味しくない!早く部屋入ろう!」エイミーが夏を見上げた。「ママ、ルイとエイミーが喋れるようになったよ。」風が玄関を上がると真っ先に部屋にむかって怒鳴った。「ママ、久しぶりにお話出来るようになりました。また、うるさいけど宜しくね。」ルイがママの顔を見た。ママは、「おかえりなさい。ルイ、エイミー!また、お話できるのね。でも、今日、風と夏はお嫁に行っちゃうからこの家出て行っちゃうのよ。あなた達もついていくんでしょ?ママとジイジとバアバとはお別れね。ママはちょっと寂しいわ!皆とお別れするの?」ママは涙を流してルイとエイミーを抱きしめた、「風はふうまさんと結婚するんでしょう?イケメンで優しい人だよ。夏はあきとさんと結婚するんでしょう。イケメンで優しい人だから二人とも心配ないよ。」ルイはママの泣いた顔を見た。「そうだね。ルイとエイミーも居るしね、心配してない。宜しく頼みます。ルイ、エイミー!」ママは二匹を抱きしめた。「はい。わかりました。」ルイとエイミーはママの顔を見た。「ママね。ルイとエイミーがいなくなっちゃうから新しい猫をお迎えしようと思ってジイジとバアバにも相談してるのよ。やっばりあなた達と同じアメリカンカールを2匹。ルイとエイミーも楽しみにしておいて!」ママが爆弾発言をした。「ママそりゃあ!楽しみだね。」エイミーがママの顔を見て「ニャー!」と鳴いた。「おはようございます。」ふうまとあきとが頭に白い雪をのせて玄関に入って来た。「お母さん、おじいさん。おばあさん。風と夏を迎えに来ました。」ふうまとあきとがママの顔を見て優しく微笑んだ。「ふうま。おはよう。」風がふうまの顔を笑顔で見た。「ふうま。おはよう!俺も宜しくな!」風に抱っこされていた、ルイがふうまの顔を見て言った。「うわ!ルイがしゃべった?」ふうまは後ずさりしながら声をあげて驚いた表情を見せた。「あきと、おはよう。私もついでに宜しくね。」エイミーが夏の腕の中であきとの顔を見上げた。「あっ!エイミーもしゃべった!」あきとも声をあげて驚いた表情を見せた。「あきと。この子達4歳まで喋れたんだよ。この真夏の雪のおかげね。また、今日からしゃべるようになったんだよ。あきととふうまさんが雪にあたったから言葉がわかるんだよ。この子達は不思議な能力があったんだよ。昔から!夏に雪が降ったの何年ぶりかな?」夏があきととふうまに説明した。「これから楽しみだな?なっちゃん。俺も可愛いがるからな。」あきとは夏の顔を見て微笑んだ。「あきと、宜しくな。ご飯はいっぱいくれよ!」エイミーはあきとの顔を見て「ニャー!」と鳴いた。「エイミー、ご飯は今まで通りよ。太っちゃうから!あきともあまりあげないでね。」夏はエイミーとあきとの顔を見て笑った。「ルイも同じだよ。」風がルイの顔を見た。「しけてんだよ。ふうちゃんは?もっといっぱい食わせろちゅうんだ!シャアー!」ルイは威嚇して来た。「すごんでもあげないわよ。」風はルイの頭を小突いた。「痛い!何すんだよ。ブス!」ルイの悪態は健在だった。「ルイは口が悪いなぁ!ふうちゃん。先が重いやられる!参った。」ふうまは風の顔を見て頭を抱えた。「そのうち慣れるって!ふうま。」風は笑いながらふうまの顔を見た。「あなた達、すぐ行っちゃうの?ペットショップ付き合わない。今日、お迎えすれば彼らもしゃべるでしょうから?ふうまさんもあきとさんも一緒にどうぞ!」ママが皆の顔を見て微笑んだ。「わかりました。お付き合いいたします。」ふうまがママの顔を見て微笑んだ。「お父さんとお母さんも行くよね。費用は私が持ちますから。」ママがリビングでくつろいでいたジイジとバアバに声をかけた。「わかった。是非連れて行ってくれ!」ジイジがママの顔を見て微笑んだ。「まりか?わしが車出すからな、」ジイジがママに言うと「お父さん。お願い致します。甘えます。雪の日の運転苦手なんですよ。ふうちゃん、なっちゃんはどうする?」ママが二人に聞くと「じゃあ、僕の車で!全員乗れますよ。」あきとが手をあげた。あきとは6人乗りのミニバンを乗っていた。ペットショップのオープンに合わせて、6人と2匹は家を出てペットショップへ向かった。車で1時間くらいかかる。ペットショップに着くと風はルイの入ったバックを持ち、夏はエイミーの入ったバックを持った。全員店に入ると「いらっしゃいませ。佐藤様、毎度お世話になっております。ルイとエイミーも元気そうでよかった!」店長のくろきが全員に声をかけた。「くろきさん。子猫見せてくださる?アメリカンカール居ますか?よかったら2匹お迎えしたくて!」ママがくろきの顔を見て微笑んだ。子猫の入ったショーケースを見て「タッカ!」ふうまが声をあげた。「子猫ってこんなに高いんですか?」ふうまはママの顔を見て驚いた表情を見せた。「そうよ。安くはないわね。結構経費がかかるのよ。この商売?アメリカンカール居たわ。ふうちゃん、なっちゃん。これ、可愛いわ。」ママはショーケースの中の猫を見て声をあげた。「この子達、ルイ君とエイミーちゃんの弟と妹になります。サバシロがメス。白茶のハチワレがオスです。」くろきが説明した。くろきがケースから出して風と夏に抱っこさせた。「ニャー!」2匹が鳴いた。「店長さん、これ2匹が新しい猫なんですか?」ママが聞くと「はい。そうで御座います。産まれて半年は過ぎておりますが。」くろきはママの顔を笑顔で見た。「それではこの子達お迎えします。お願い致します。バックも新しいもの下さい。キャットタワーもトイレもおもちゃもご飯もおやつもお願い致します。」ママはくろきの顔を見て微笑んだ。風と夏は新しい猫を買ったばかりのバックに入れた。ママが書類にサインしてママが会計を済ますと全ての物を包んで。ふうまとあきとが持って車のトランクに入れた。「有り難う御座います。」くろきは皆を見送ると頭を大きく下げた。全員、車に乗って帰路についた。「他の子猫も可愛いかったなあ?」あきとがポツリ呟いた。「そうね。」夏もポツリ呟いた。「ふうま君、あきと君、今日買った物、あなた達の新居に持っていってね。家にはすでにあるから。使って下さい。」ママが二人に言った。「お母さん。すいません。使わせて頂きます。」ふうまとあきとが言った。するとバアバが「名前考えてあるわよ。外タレの名前で良いかな?オスはジャスティン。メスはテイラーで良いかな?そう、ジャスティンビーバーとテイラースイフトから頂きました。ワハハハ!」バアバはそう話して笑って誤魔化した。「君は今日からジャスティンだよ。わかった?」夏がバックの中のジャスティンに話かけると「僕、ジャスティンって言うんだね。わかった。」ジャスティンが夏の顔を見た。「ママ、ジャスティンが喋ったよ。雪にさっき触れたからなか?」夏はママの横顔を見た。「うん。多分そうだよ。雪が不思議を運んでくるのよ。」ママは夏の横顔を見た。「あなたの名前は今日からテイラーよ。」風がバックの中のテイラーを見つめて言った。「私の名前、テイラーってつけてくれたのね。ふうちゃん。有り難う!私、この名前気に入ったわ!」テイラーは風の目を見た。「気に入ってくれた?バアバかつけてくれたんだよ。」風はテイラーを見た。「ジャスティンとテイラーはママの家の猫ね。私達と一緒じゃなくてごめんなさい。時々会いに行くから、家も近いし。ルイとエイミーも会いたがるから。」風はジャスティンとテイラーに言い聞かせて、ルイを見たら寂しそうな顔していた。「ふうちゃん。僕等離れ場馴れにくらすの?嫌だな!なんで一緒に暮らせないの?」ルイが風の顔を見て「ニャー!」と鳴いた。「私となっちゃんは、ふうまとあきとと結婚したのだから新しい家に引っ越しちゃうのよ。私達、良い女になったでしょう?ルイ。お前とは別れないよ。新しい家にふうまと住もうね。エイミーともお別れなんだよ。ごめんなさい。」風はルイの顔を見て微笑んだ。家に着くとルイとエイミーとジャスティンとテイラーをリビングで遊ばせた。ジャスティンとテイラーのおもちゃへの食いつきは最高に良かった。良く遊んだ。しばらく遊んで疲れたのか4匹で身体を舐めまわしてゴロゴロ言っていた。「なっちゃん。ふうちゃん。しばらくルイとエイミーも預かるわよ。あなた達は会社の帰りに寄りなさい。家、近いんだから、そうしてあげて!面倒はママとジイジとバアバで見るからね。ジャスティンとテイラーもその方が良いでしょう?」ママが提案した。「わかったわ!お願い致します。」風がママの顔を見てニコリ笑った。「皆さん。お昼にするわよ。パスタで良いかな?晩ご飯も食べて行きなさい。さいごの晩餐ね。後で買い物付き合ってね。」ママはそう言ってエプロンをしキッチンに立った。ふうまと風の家は猫田町4丁目であきとと夏の家は猫田町2丁目に新築の家を両家とも建てた。それから毎晩佐藤家で晩ご飯を御馳走になった。ママは猫達のおかげで寂しくならずに済んだ。嫁入りはこうして一週間遅れた。ルイとエイミーはジャスティンとテイラーからママとパパの事を詳しく聞いた。ママとパパは凄く優しくしてくれたと話た。ルイとエイミーは産まれてすぐにママとパパから引き離されたから思い出があまりなかったからそれを聞けて嬉しかった。一週間後、風と夏はふうまとあきとの家に嫁いで行ったがルイとエイミーは実家に残した。毎日、様子を見に二人は会社の帰りに寄って遊んで帰った。そして、風と夏は猫田町の地域猫見守り隊に入ると地域猫や保護猫のお世話をするようになった。ルイとエイミーとジャスティンとテイラーは仲良く暮らし次の雪の降る夏まで皆とおしゃべりをしてすごした。地域猫のお友達も沢山出来た。ふうまとあきとはペットショップにいた、ベンガルとマンチカンをのちに迎えて、名前をマンチカンをサラと付けて、ベンガルをベベと付けて毎日、皆で楽しく暮らした。ベンガルのベベは気が強くルイとエイミーとサラとよくけんかをしていた。地域猫の白猫リリーをあきとはお迎えした。あきとの家はエイミーとベベとリリーの3頭になってあきとが一番可愛いがった。風はベートーヴェンのピアノソナタ第14番【月光】を好んで弾くようになっていた、夏はドビュッシーのベルガマスク組曲第3曲【月の光】をよく弾いていた。新しい家には二人ともグランドピアノを買って貰っていた。ふうまもあきとも資産家の息子で風と夏は何不自由なく暮らし猫達は黙って座ってそれを聴いていた。




