第6章 1年が経って
次の年の8月8日に風と夏の家に来て1年が経った。ルイとエイミーは元気で良く喋るようになっていた。体重も約3キロに成長していた。ママがお盆前に動物病院を予約していた。「ふうちゃん。なっちゃん。ルイとエイミーを病院に連れて行くからバックに入れなさい。」ママが風と夏に猫バックを渡した。ルイとエイミーをお迎えした時以来のバックであった。ルイもエイミーもバックに入るのを嫌がったがおやつをエサに強引に入れた。相当抵抗した。「シャー!」と今までやった事がないくらい怒った!ふうちゃんはルイに腕を噛まれ「ママ!ルイが腕を噛んだ。」風は噛まれた腕をママに見せた。「アルコール消毒しなさい。」ママは風に言うと風は救急箱からアルコール消毒綿を取って自分で消毒した。風はショックで泣いていた。それを見た、ルイが「ニャー!」「ふうちゃん。噛んでごめんなさい、」と謝ってきた。「ニャー!どこへ連れて行くんだい?」ルイが風の顔を見た。「病院だって、注射するんだよ。予防接種、ルイとエイミーが病気にならないようにね。後健康診断ね。」風がルイに言い聞かせた。風も夏も今年の4月から幼稚園に通っていた。ルイとエイミーの面倒は昼間、ジイジとバアバが見ていた。今は夏休みで家に居た。ママの車に乗ってルイとエイミーを連れて病院へ向かった。しばらくするとルイが「ニャー!」「病院怖いよ。」と泣き出した。「お姉ちゃん。情けないわね。オスでしょう?みっともないわよ。」エイミーがバックの中から怒鳴った。「エイミー、ふうちゃんも注射は嫌いだよ。痛いから!」風がエイミーのバックの中に囁いた。「私は大丈夫だよ。」夏が風の顔を見てニヤニヤした。ルイとエイミーは兄妹だった。病院に着いて病院に入るとルイがバックの中で「シャー!シャー!」暴れていた。エイミーは静かにしていた。病院の先生はおじいちゃん先生だった。看護師のお姉ちゃんが居た。「静かな猫から始めます。どれどれ、聴診器で内臓の音を聞いてみます。」看護師がエイミーをバックから出した。先生は聴診器をエイミーの身体にあて内臓の音を聞くと触診した。「何か不安な事ありますか?食欲、毛玉吐きなど、ウンチ、オシッコはしてますか?この子は問題ありません。予防接種をします。「問題はありません。ウンチもオシッコも出てます。」夏が言った。看護師さん。お嬢ちゃん。押さえてください。」先生はエイミーに注射をうったがエイミーは静かにされるがままだった。「ニャー!」「ちょっと痛かった。」エイミーは一言だけ言った。「はい、終わり。」先生は夏の顔を見てニヤリ笑った、「今度はこっちのうるさい猫を観てみましょう。看護師さん、バックから出して!」「シャー!シャー!」ルイは完全に拒否していた。「離せブス!離せジジイ!」ルイは悪態をついた。「この子はどこか不安はありますか?食欲は?ウンチ、オシッコは出てますか?触診してみます。」先生は風の顔を見て聞いた。「ありません。良く食べるし、ウンチもオシッコも出てます。」風が言った。「興奮しているせいか心臓の鼓動が速い。他は問題ありますん。注射をします。看護師さん、お嬢ちゃん、押さえてください。」ルイを二人がかりで手袋をして押さえた。「シャー!シャー!」ルイは凄んだ。注射器を見るといちだんと凄んだ。「シャー!うお~!」ルイの抵抗は続いた。注射を打たれると「ニャー!」と鳴いたが注射が終わると「大した事ないなあ!」と余裕をかました。「お兄ちゃん。意気地ないなぁ?」エイミーはルイを見ると笑った。「うるさい!お前は!大した事ないって言っただろう?」ルイはエイミーを見るとドヤ顔をした。風と夏とママと先生と看護師は笑っていた。一仕事が終わってホッとした。先生と看護師はルイとエイミーにチュールをあげた。それをがっついて二匹はペロペロ舐めていた。おやつを食べて満足したのかケロッとして二匹とも人間臭かった。自分は人間だと思っているんだと風も夏も遠目で見ていた。体重を量った。ルイが3.5キロ、エイミーが3キロだった。「お前達だいぶデカくなったな!家に来た時はこんなに小さかったんだぞ!」ママが叫んだ。風と夏はバックに二匹とも入れて帰り支度をした。ママは診察料を払って「お世話になりました。」と言って病院のドアを開けて帰路についた。ルイとエイミーの初病院は大騒ぎのうちに終わった。




