第4章 誕生日プレゼントのピアノが来た
16日に送り盆を済ませた。家族全員でお墓へルイとエイミーも車で一緒に行った。翌日、誕生日から一週間が過ぎた。午前中にインターフォンが鳴った。「◯◯運送です。ピアノのお届けに参りました。」運送屋さんが言った。「中にどうぞ!」バアバが言うと運送屋が4人でピアノを持って来た。黒のアップライトピアノであった。風と夏は目をキラキラさせてピアノを見た。手を叩いて喜んだ。「奥様、ピアノどちらに置きますか?」運送屋の兄ちゃんがママに聞いた。「そこの壁際に置いてください。」ママが置き場所を指定した。2人がかりでピアノを運び入れた。ピアノが設置された。二人は喜んで椅子に座って鍵盤を押して音を出した。ママがド・レ・ミと弾くと二人の目はキラキラ輝いていた。「来週の日曜日からお隣のまつうらしおりちゃんがピアノの先生として二人に教えてくれるからね。二人はしおりちゃんのピアノの音を聞いてピアノやりたかったんでしょう?」ママは風と夏のキラキラした目を見た。「うん。そうだよ。私もピアノ弾けたらなぁって!」夏がママの顔を見てニコリ微笑んだ。「私も同じだよ。」風がママの顔を見てニコリ微笑んだ。「ママが正解だったわね。ちゃんと練習しなさい。ママがド・レ・ミだけ教えてあげる。後、猫踏んじゃったを弾くわ。」ママが二人のキラキラした目を見て微笑んだ。「ママ、ピアノ弾けるの?」風がママの顔を見てニコリ笑った。「ここの鍵盤はド、このとなりがレ、そのとなりがミそのとなりがファ、ソ、ラ、シ、ドだから。ママが押してみる。」ママは鍵盤をドから人差し指で押した。綺麗な音が出た。「それじゃあ、ふうちゃんから弾いてみて。」ママが風の顔を見てニコリ微笑んだ。風は人差し指でドからドまで弾いてドヤ顔を皆に見せた。「なっちゃんにもやらせて!」夏がふうちゃんに言うと風は椅子から立ってなっちゃんの座った後に立った。なっちゃんが鍵盤をドからドまで弾いてドヤ顔を見せた。なっちゃんも上手く弾けた。二人は手を取り合って喜んだ。「ママが猫踏んじゃった、弾いてみるから黙って聞いてね。」ママが椅子に座って鍵盤に手をかざし猫踏んじゃったを弾き始めた。軽快なリズムでピアノが喜んだ。演奏が終わるとママもドヤ顔を見せた。「ママすごい!上手!」風と夏が拍手をした。「ばあちゃんも弾いていいかな?私はピアノ教室でピアノ習っていたから皆聞いてよ。ショパンのノクターン。」バアバは皆を見渡し椅子に座った。鍵盤に手をかざし演奏を始めた。軽快なリズムで指が動いた。演奏が終わるとバアバもドヤ顔を見せた。皆で拍手をした。風と夏は感動で目がキラキラしていた。「バアバ上手だね。素敵な曲だね。」夏はバアバの顔を見てニコリ笑って抱きついた。「バアバは小学生から高校生までヤマハでピアノを習っていたんだよ。バアバの実家にはグランドピアノがあるんだよ。だからこれしき。ショパンなら任せてほとんど弾けるから!」バアバは皆の顔を見てニヤリ笑った。「お母さん。そうだったのね?なんで黙っていたの?お母さんの実家にグランドピアノがあったのは知ってたけどお母さんのお母さんがやってるとばっかり思っていました。」まりかはビックリした表情でバアバを見た。「お母さんのピアノ初めて聞きました。感動しました。ノクターン。」まりかは興奮した表情を見せて笑った。「私、仕事、明日から再会するわよ。お店お盆休みだったから明日から稼がないとね。皆宜しくね。予約も沢山入っているから!」まりかは明るい表情で皆を見た。「今年のお盆前からルイとエイミーをお迎えして家族が増えたしそれから不思議な事も起こったよね。そして、ピアノも来た。」まりかは皆の顔を見て微笑んだ。「ふうちゃんとなっちゃんはピアノで弾きたい曲あるの?わからない事あったらバアバに聞いてね。」バアバが風と夏を見て微笑んだ。「今のところはないかな?バアバがさっき弾いた曲、素敵だね。ノクターン。」風がバアバの顔を見てニコリ微笑んだ。「一生懸命練習すれば小学3年生くらいには弾けるようになるかな?」バアバもニコリ笑った。「ふうちゃんとなっちゃんなら練習すればきっと上手くなるよ。楽しみにしてるね。」ルイとエイミーが瞳をキラキラさせて風と夏の顔を眺めた。「ルイ、エイミー有り難う!私達ぜったいに上手くなるね。約束の握手。」風はルイの前足を握った。夏はエイミーの前足を握った。そして、日曜日が来てしおり先生が来た。




