第3章 ルイとエイミーからの感謝の言葉
前の晩、ママが腕によりをかけたぼた餅を沢山作り過ぎたので朝食は、ぼた餅だった。ルイとエイミーには人間の食べ物は何もあげなかった。ただ、欲しくて近寄っては来た。風と夏は一切あげなかった。バアバとジイジが特に甘く一欠片の食べ物をこっそりと食べさせていた。ルイとエイミーはパンが好きだった。風と夏がぼた餅を食べているとルイとエイミーは「ニャー!」「その黒いの美味しいの少し食わせろ?」と目をキラキラさせて爪を立て凄んで来た。「あげないよ。ルイとエイミーと長く一緒に居たいからね。」夏がエイミーとルイを宥めた。「ニャー!」「僕達が食べると死んじゃうの?」ルイが風の顔をキラキラした目で見た。「うん。人間の物食べると早死にする。だから駄目だよ。」風がルイとエイミーのキラキラした目を見つめた。ルイとエイミーの部屋は1階のリビングだった。窓際にキャットタワーが置かれていた。いつもルイとエイミーはキャットタワーの3階にゴロゴロしていた。窓の外の芝生の庭に黒猫と三毛猫が遊びにきていた。それを「ニャー!」「野良猫が遊びに来た。」ルイが風に言った。黒猫と三毛猫は窓まで近寄って来た。ルイとエイミーも床に降りて、顔を見合わせた。ふうちゃんは野良猫達を知っていた。この近所のさくら猫だった。耳に印がついていた。「ルイ、エイミー、黒猫はクロちゃんって名前で三毛猫はミケちゃんっていうんだよ。ルイとエイミーはお外へはいけないからガラス越しにおしゃべりしなさい。」風が言い聞かせた。「なあ!お前達は外国の猫か?初めて見る奴らだから?どっから来たんだ?」ボス猫のクロちゃんがルイに聞いた。「俺達の先祖はアメリカだよ。僕達は日本のペットショップで生まれた日本猫だよ。君らは何処に住んでいるんたい?」ルイがクロちゃんの顔を見た。「僕らか?そこの中央公園に家があって家族で暮らしてる。子供はいない!去勢されているからね。オス猫は全員そうだ!メス猫も避妊していて子供は出来ない?そうやって暮らしている。人間から君達と同じようにご飯貰っている。他のところから僕達の縄張りに入って来る猫とけんかしながら毎日楽しく暮らしているのさ!これ、見てよ。引っ掻きキズ!他の流れ者にやられた。だから、外は危険だ。君達は外に出るなよ。向こうのボスはちゃとらのジロウと言ってけんか強えぞ!だから、そっから出るな!わかったか?」クロちゃんはルイとエイミーを見つめた。「わかった。出ないよ。怖いから。」エイミーがクロちゃんの顔を見た。「俺達は仲間だ!毎日顔見に来る。仲良くしような。ルイ、エイミー!」クロちゃんはミケちゃんとアイコンタクトして庭から出て行った。「クロちゃんとミケちゃん、帰っちゃたね。毎日来るって言ってくれたわね。ルイもエイミーもお友達が出来たわね。」風がルイとエイミーの顔を見て微笑んだ。「うん。良かったけど表に出たくなったよ。皆の住んでいる公園行ってみたいな?」ルイが風の顔をキラキラした瞳で見た。「わかった。後で見に行こう。私となっちゃんが抱っこして行ってあげるから。」風はルイとエイミーのキラキラした瞳を見つめ微笑んだ。「ふうちゃん。有り難う。」ルイはキラキラ瞳で風を見つめた。「よし、これから行こう!なっちゃんもエイミーを抱っこしてね。」風がルイを抱っこした夏もエイミーを抱っこした。「ママ、公園までお散歩してくるからルイとエイミーも連れて行く。行って来ます。」風と夏はルイとエイミーを抱っこして玄関を出て行った。5分歩くと公園に着いた。クロちゃん達は地域猫だからちゃんと見守られていた。小屋があり雨風をしのげる具合の良さそうな小屋だった。風が小屋のドアを開けるとクロちゃんとミケちゃんと白猫と白黒のハチワレの4匹が寄り添ってふうちゃんとなっちゃんとルイとエイミーの顔を見た。「遊びに来たよ。クロちゃん達がどんな所に住んでいるか見に来たよ。立派な家があるんだね。安心した。」ルイがキラキラした瞳でクロちゃん達を見た。「ルイもエイミーも中に入りなよ。」クロちゃんがルイとエイミーに言った。風と夏はルイとエイミーを小屋に下ろした。「白猫はシロと黒白ハチワレはタマって名前なんだ。タマは俺の彼女、シロはミケちゃんの彼女だ。タマ、シロ、こっちの子猫はルイ、こっちの子猫はエイミーって言ってさとうさんの所の家猫なんだよ。アメリカの猫だって!さっき友達になったところだ!宜しくな!こっちの人間はよく知っているよな!ふうちゃんとなっちゃんだ。」クロちゃんがしきって全員を紹介してくれた。「あなた達の耳変わっているわね。それで聞こえるの?」シロがエイミーに聞いた。「変わっているんだ?自分ではわからない。耳は良く聞こえるよ。」エイミーはキラキラした瞳で不思議そうな顔をして皆の顔を見渡した。「そうか?聞こえるなら問題ないわ。耳の形は個性だね。あなた達の種類の問題だね。」シロは頷いた。「私、あなた達を歓迎するわ、時々遊びにおいで、待ってるから。」シロはエイミーの顔を見た。「あなた達も家においで待っているわ!」エイミーはキラキラした瞳で4匹の顔を見た。「エイミー、このふとんフワフワだよ。寝てみな!」ルイがキラキラした瞳でエイミーを見た。ルイはわらの上にゴロゴロした。「うわぁ!本当だ!」エイミーはキラキラした瞳でルイを見た。「そろそろ帰ろうか?ルイ、エイミー」なっちゃんがエイミーを抱っこした。ふうちゃんがルイを抱っこした。「皆、有り難う!バイバイ。」ルイとエイミーが皆に向かって言った。ふうちゃんとなっちゃんもバイバイと手を振った。「ただいま!」ふうちゃんが玄関を開けると奥からママが出て来て、エイミーの身体についたわらを見つけた。「あんたたち公園の猫小屋に行ったわね。洗面所のシャワーでルイとエイミーを綺麗に洗いなさい。あれ程、外は駄目って言ったじゃない!病気になったらどうするの!家猫は免疫ないからすぐに死んじゃうよ。」ママは怖い顔で二人を見た。「はい。わかりました。もう、外には出しません。ルイをシャンプーするね。」風はママの言う事を聞いてルイをシャンプーし始めた。シャンプーを終えてドライヤーで温めているとルイはゴロゴロ言い始めて半目を開けて寝てしまった。「なっちゃん。エイミー連れて来て!私が洗ってあげるから!」風が夏を呼んだが「私が洗うから。」夏はエイミーを渡さなかった。「ふうちゃん。交代だよ。」夏は風の顔を見た。風は寝たルイを連れてリビングに戻った。夏はエイミーのシャワーを始めた。ジイジとバアバは三人のやりとりを聞いていた。「まりか、多少は外に出してあげないといけないんじゃない!猫にもその方が良くない?」バアバがママの顔を見て話した。「お母さん。やっぱり、ノミとか付いたら可哀想でしょう。変な病気ももらってくるでしょうから風と夏も心配だし。これでいいのよ。」ママがバアバの顔を見てニコリ笑った。「そうかい?お前が言うなら反対しないわ!」バアバはママの顔を見て微笑んだ。2匹が4歳になると事件が起こってしまう。シャンプーが終わったルイとエイミーが床に座って風と夏とママとジイジとバアバに向かって目をキラキラさせた。「にゃー!」「この度は僕達をさとうけにお迎いしていただき有り難う御座います。おかげで楽しい毎日がすごせてます。ふうちゃんとなっちゃん。毎日のご飯とトイレ掃除有り難う。毎日綺麗なトイレで快適です。」ルイとエイミーは風と夏とママとジイジとバアバの前で感謝を述べた。「いいえ、こちらこそ、ルイとエイミーが来てくれて毎日が楽しいわよ。」ママがルイとエイミーの頭を撫でた。あらためての挨拶が終わった。「僕達兄弟は前世は野良猫だったんだ。外の厳しさは知っている。だから今回は家猫で幸せなんだよ。ご飯食べたい時すぐに出てくるし、夏なのに涼しいしね。ご飯は美味しいし、前世は江戸時代だから、ネズミとかヘビとかトカゲとか虫を食べていたから今は天国だよ。カリカリ美味しいし、チュールも美味い。」ルイとエイミーは感謝を込めて昔話をした。
この作品は全9章で終わりますが9章をハッピーエンドとバンドエンドの2種類書きました。お好きな方をお読みください。作者。




