【第2話】森のエルフ
エルフの住む場所はこの世界に限られている。
はるか東方の極東に浮かぶ島国
ヒノモトノクニ連邦
3つの国と6つの州と2つの市で構成されるエルフの連邦国家だ
私はその中の南方の州で生まれた。
ある時ふと思ったのだ外ってどうなってるんだろうって
今まででも何人ものエルフが外の世界に出ていった
現在エルフが公式に外に出ているエルフは11人いる
ひとつの国、州、市から一人づつ出ていてそのエルフたちの役目は外に出たエルフたちの安否確認を主にしている
今までに出たエルフの大半は外の世界で娼婦や奴隷として売られ、また8割近くが殺害、または、自殺をしてしまっている
残りのエルフは、冒険者や商人として働いている
エルフが外の世界に出始めたのはのは約500年前、それ以前にも英雄の仲間として外に出ていったものや連れ去られたもの、その子孫が外の世界で生活をしていた。
そして約500年前それまでほぼ鎖国状態だったヒノモトノクニとカミガタは、連邦国家としてヒノモトノクニ連邦となりそして北のカイ、南のウチナも連邦に加わったことにより現在のヒノモトノクニ連邦が成立した
新国家成立に合わせて鎖国状態を一部緩和しこれまで特別な理由がなければ国外に行けなかったのが厳しい審査と連絡手段の特殊魔法習得を条件に国外に行けるようになった
そして私は特殊魔法を習得し、冒険者として活動を開始した
エルフのほとんどが回復魔法しか使えないが私の場合は、回復魔法の他に水、風が使えたため冒険者としては、問題なく生活することが出来た
そして竜族、龍族の国ドラゴン・キブミ、猫耳族の国ビラノ・カナコ・デサ、獣人と人族が共に暮らす国ジャナバロン・デシュ(ジャナバロン・アゥル・イサノン・カ・デシュ)にてそれぞれ60〜80年くらい滞在した後、西に、西に移動した
国を出て240年程たちバヴァリア共和国首都を中心に冒険者をしていたところどうやらガリア王国で勇者が召喚されたと聞き気になったのでガリア王国に行くことにした
ガリア王国に行くためにまずベネルクス連合国を訪れるとそこの住人がいい人すぎて10年以上そこにとどまってしまった
気づいた時には、もう魔王は倒されていてその知らせを受けた時に勇者に会う目的で旅に出てきたことを思い出し、ガリア王国の王都パラレルに向けて再び旅に出た
旅の途中でどうやら勇者達は、王都から北西に220km離れたケーンに住んでいると聞いてケーンに向かうことに
だんだんケーンに近づいてくるとワクワクして早とちりしてしまい森を突っ切ろうと思い森に入ると離れたところで戦闘音が聞こえてきた
そちらに向かい加勢しようと向かうとバジリスクの死体がそこらじゅうに転がっていた
「あ、あれ?もう倒されちゃってる」
「エ、エルフ?」
「何故ここに…」