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第零章 事前 少年と憂鬱な日常

、今日も憂鬱だ、寝よ。」


少年、一先(ひとま)ず今は名を語らない。

義務教育の後半になっていて、一応可能な限り、学校というものに通ってはいる。


少年は自身以外誰も知らないカードゲームが好きだ。

周囲は知らないので当然使えていない。

そのカードが入ったデッキケースを手元に置き、

起きてすぐの布団で再び就寝しようとする。


普段の日常はつまらない。

一つもいいことなど起こらないまま一年が終了する。

今日何かしたところで幸せにはなれない。


自ら生の終焉を迎える勇気は無いので、生きるのに最低限必要なことだけをして休日を過ごす。

平日は義務教育なので、馬鹿げた餓鬼のふりをして平然を装っている、最悪だ。


こんな生活を望んで過ごしているというなら狂っているだろう。

家庭の事情も複雑に絡み合ってこんとんあんつねに弄ばれているというのは当然快いものではない。


「正直つまんない、こんな世界は。

 さっさと楽しいことが起きればいいのに。」


少年はそう願って、睡眠にすべてを委ねた。

ふとカードゲームの白熱バトルを妄想して、更にむなしく、うつむきになっていく。

そうして退屈なままその日が終わるはずだった。


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