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3回目 産業政策

 積み上げた金を使い、ヒロサキは国内の整備に乗り出す。

 といっても、そう手広くやれるわけではない。

 王族として与えられた領地。

 その中でやれる事をやっていく。



 その中で、幾つか諦めたもの、切り捨てたものもある。

 その一つが農業だ。



 寒冷地で育つ農作物はあまりない。

 牧畜だってそう上手くはいかない。

 そんな場所で農業をやろうというのが無理がある。

 それでもわずかに農地は存在してるが。

 それらを発展させるのは諦めた。



 それよりも、製造業などを発展させる事にした。

 こちらは季節などに左右されない。

 冬の長いこの国でも、生産をある程度安定させられる。

 まだこちらに投資した方が効果はある。



 その第一歩として、専業の職人を作った。

 これまでは、農業などのついでに、という者がほとんどだった。

 それを専業化させて、仕事に集中させる。

 そうしてささやかな工業化に踏み切っていった。



 問題は山積みである。

 専業とはいっても、知識も経験も足りない。

 そもそも産業としての蓄積がない。

 それをこれから積み上げていかねばならない。



 それでも、生活に必要なものを自分達で作れるようになればいい。

 輸入に頼っていたものも、少しは自前のものに切り替えられれば良い。

 それこそ何十年かかろうとも構わない。

 不老のヒロサキには無限の時間がある。

 焦る必要は全く無い。



 そうして専業化した職人が腕を磨いていく。

 最初は粗悪なものしか作れなかったが。

 三流品、二流品くらいを作れるようにはなる。

 大国が作る一流品には品質で負けるけど。

 しかし、安くてそこそこ使えるくらいの物は製造できた。

 それは、宝来王国やその周辺の小国や貧国では重宝された。



 そうして製造業を少しずつ成長させていく。

 おかげで宝来王国には小さな工房が幾つか誕生する事になった。

 そして、そうした工業製品の対価として、農産物を手に入れる事が出来るようになった。

 これにより、食料供給が安定するようになる。


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