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詩集

忘却の彼方から

作者: ぷらうまん


古い話があった とても古い話だ

誰が語り始めたのか 人が語り始めたものだったのか


なにかが語り始めた とても古い話を

今では目に見えない 身の回りにはないことごとを


――


始まりはあった 終わりはいつだったのだろうか

なにかから誰かへ 人から人へと語り継がれてきた


今は見えなくとも 昔は語り合っていたことだった

今はなくなっていても 昔は通じ合っていたことだった


――


なにかは見えない 身の回りにはいない

なにかは生き続けている 古い話を語り続けている


話に終わりはないが もはや聴き取る耳はない

古い話を語る人は 言葉を失おうとしている


――


なにかは生き続けている 忘れ得ぬ日々の上で

誰かが語り継げるのだろうか とても古い話を


古い話があった 今はもう消えていく言葉だ

誰だったのだろうか 古い話にしてしまったのは


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