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その夢は
11.初恋の相手
初恋が誰だったのか、正直のところ覚えていない。
保育園の頃仲の良かった子だったような、小学生の頃沢山遊んだ子だったような。
「子どもの恋なんてそんなもんでしょ」
彼は私の昔話を聞いて優しく笑った。その笑顔を見て思う。
仮に大人の初恋というものがあるならば、私にとってのそれは彼に違いない。
12.12年越しの告白
「よろしく!」
保育園に入ってすぐ。1番に私に話しかけてくれた君の笑顔を、今でも覚えている。
「好き」
12年越しの想いをぶつけると、彼は困った顔をした。
嗚呼、振られるのか。
泣きそうになって顔を伏せる。
「俺から言おうと思ってたのに」
驚いて彼を見ると、彼は出会った頃と同じように笑っていた。