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自分へ。
85.告白
好きな人を呼び出した。
「あの」
顔が熱い。心臓が過去最高に高鳴っている。すき、その2文字を言うだけなのに全然出てこない。
「あのね!」
再度気合を入れて彼の顔を見た。しかし
「俺が、言う」
私と同じくらい顔を赤くして口を開く。
「好き、です」
私の言おうとした言葉は、彼の口から飛び出してきた。
86.先輩との帰り道
仕事の飲み会後、先輩との帰り道。ドキドキと胸が鳴る。
「満員電車、憂鬱だよなぁ」
先輩となら平気ですよ。言える筈のない言葉は胸に秘める。普段よりも、移動時間は短く感じた。
「お疲れ様」
先輩は私とは反対方向に向かう。
その先に彼女の姿が見えて、先程までの小さな幸せは切なさに押し潰された。




