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幼少期に
7.背中を追う
帰り道、気になっている彼の背中を見つけた。追いかけるには遠い距離。
どうしよう、考えていたら彼の足が止まった。
ついてる。これは神様が私の味方をしてくれてる。
歩みを速めて追いつこうと試みる。
「あ、」
しかし彼は、私より先に追いついた男友達と合流するとまた歩き出してしまった。
嗚呼、残念。
8.好きと幸せ
彼のことは好きだ。けれどもし友達が彼と付き合っていたら、私は別れた方が良いと言うだろう。
「じゃあもう答えは出てるじゃん」
友は私に言った。
「その人と一緒にいて、幸せな自分の姿は浮かぶの?」
わからなかった。わからないことが、答えだった。
次の日私は、泣きながら彼に別れの言葉を告げた。