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実現させる覚悟を。
73.わかりにくい誉め言葉
「僕の理想の女性はね、」
説明する彼は私の彼氏に間違いない、筈。しかしその理想像と私は全くかけ離れていて、こんな話をされる意味が理解できない。
「じゃあそういう人と付き合えば?」
半分腹を立てながら告げると、彼は慌てて首を振った。
「理想とかどうでもよくなるくらい、君が魅力的なんだよ」
74.人生の選択
1つ上の彼は就活で忙しく、最近会えていない。
「次の日曜遊ぼ」
その連絡に心が踊った。久々のデートだ。楽しくて、幸せな時間を過ごした。その別れ際。
「就職、地元を離れることになった」
目の前が真っ暗になった。彼の顔がよく見えない。
「——別れよう」
それは、付き合って5年の記念日の出来事だった。




